レビー小体型認知症のくすり
指導/
小久江 伸介 東京大学医学部附属病院 薬剤部


▼病気に関する基礎知識
病気に関する基礎知識 レビー小体型認知症は、異常なタンパク質が脳の神経細胞に蓄積することで(レビー小体)、認知症を発症する病気です。レビー小体型認知症の特徴として、認知機能の変動や幻視、パーキンソン症状、睡眠時の異常行動、抑うつ症状などがあります。
▼治療に関する解説
治療に関する解説 レビー小体型認知症に対する薬物治療として、ドネペジルなどの抗認知症薬が使用されます。ドネペジルは、脳内の神経伝達に必要なアセチルコリンの濃度を高めることにより、レビー小体型認知症の進行や症状を改善する薬です。副作用としては、吐き気や食欲不振、軟便などの症状やパーキンソン症状の悪化などがあります。これらの副作用を最小限にするために、ドネペジルは通常1日3mgと少量から開始し、数週間かけて医師が適切な量に調節していきます。また、パーキンソン症状に対しては、レボドパやゾニサミドといった抗パーキンソン病薬が使用されます。それ以外にも、患者さんの症状に合わせて漢方薬や必要に応じて最小限の抗精神病薬を使用することもあります。
▼日常生活における留意点
 パーキンソン症状による転倒予防には、家のなかの滑りやすいものを除くなどの環境整備や、理学療法士などのサポートを受けながら、散歩などの歩行訓練を日常生活に取り入れることも大切です。症状が進むと、飲み込む機能が衰えて唾液や食べ物が気管に入り、肺炎の原因となることがあります(誤嚥性肺炎)。予防には、食材を細かく刻んだり、水分にトロミ剤を使用したりするなどの工夫や、口のなかを清潔に保つことが有効です。


ページ制作:株式会社ライフメディコム/情報提供:株式会社スズケン

>> ご利用規約
株式会社スズケン