レビー小体型認知症とは
指導/
小久江 伸介 東京大学医学部附属病院 薬剤部


▼病気に関する基礎知識
 レビー小体型認知症は、異常なタンパク質が脳の神経細胞に蓄積することで(レビー小体)、認知症を発症する病気です。女性よりも男性に発症しやすく、他の認知症よりも進行が速い傾向があります。レビー小体型認知症には、病気に関する基礎知識@頭がはっきりしているときと、ぼーっとしているときの変動が大きい、A実際にはいない人や小動物が見える(幻視)、B小刻みにたどたどしく歩き、よく転びそうになる(パーキンソン症状)、C睡眠中、大声で寝言をいう、手足を激しく動かす、D気分が沈み、悲しくなり、意欲が低下する、といった特徴があります。
▼治療に関する解説
 レビー小体型認知症に対する治療は、社会的交流や環境刺激、認知行動療法といった非薬物療法に加え、病気の進行や症状を改善する目的で、ドネペジルなどの抗認知症薬が使用されます。それ以外に、患者さんの症状に合わせて抗パーキンソン病薬や漢方薬、必要に応じて最小限の抗精神病薬を使用することもあります。
▼日常生活における留意点
 幻視の対策として、本人の目に付くところに洗濯物を干すことを避け、薄暗い環境は改善しましょう。また、転倒予防には、家のなかの滑りやすいものを除くなどの環境整備や、理学療法士などのサポートを受けながら、歩行訓練を日常生活に取り入れることも大切です。症状が進むと、飲み込む機能が衰えて唾液や食べ物が気管に入り、肺炎の原因となることがあります日常生活における留意点(誤嚥性肺炎)。予防には、食材を細かく刻んだり、水分にトロミ剤を使用したりするなどの工夫や、口のなかを清潔に保つことが有効です。


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