オピオイド誘発性便秘症(OIC)とは
指導/
横田小百合、木内大佑 国立がん研究センター中央病院 緩和医療科


▼オピオイド誘発性便秘症(OIC)とは
 オピオイド鎮痛薬を使用することで起こる便秘をオピオイド誘発性便秘症といい、オピオイド鎮痛薬を使用する患者さんで高頻度に発症します。また、オピオイド鎮痛薬を使用している間は症状が持続するため、薬を使った治療をする必要があります。
▼OICの診断
 オピオイド療法開始時、排便の習慣やパターンに以下の変化が現れたとき、診断されます。
苦痛
  • 排便頻度の低下
  • いきみをともなう排便もしくはいきみが強くなる
  • 残便感
  • 硬い便や排便困難や残便感があるなど、排便時に苦痛を感じる
▼OICの治療薬
 一般的な便秘症治療薬とOICに対して効果を発揮する治療薬があります。OICに対して効果を発揮する便秘症治療薬はナルデメジントシル酸塩です。一般的な便秘症治療薬には、酸化マグネシウムなどの浸透圧性下剤とセンノシドなどの大腸刺激性下剤があります。単剤もしくは複数の便秘症治療薬と組み合わせて治療します。これらの治療などによっても便秘症状が改善しないときには、オピオイドの種類を変更することも検討されます。
▼患者さんが自分でできる便秘対策
 十分な水分補給とともに食物繊維が豊富な食事にしたり、毎朝決まった時間にトイレに行ったり、軽い運動やリラクゼーションをしたりすると、良い効果が期待できます。
 トイレで便の出やすい排便姿勢をとったり、おなかのマッサージをやったりしてみましょう。
患者さんが自分でできる便秘対策


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