高血圧症(こうけつあつしょう)とは
指導/
工藤正孝 大崎市民病院腎臓・内分泌内科診療部長


▼病気に関する基礎知識
 高血圧は、わが国では4,300万人という最も患者数の多い生活習慣病です。高い血圧をそのままにすると動脈硬化が進行し、脳卒中、心臓病、腎臓病などの重大な病気になる危険性が高まります。診察室血圧・家庭血圧診察室血圧140/90mmHg、家庭血圧135/85mmHg以上で高血圧症と診断されます。自覚症状がなくても治療が必要になることもあり、家庭血圧が高値であれば早めに「かかりつけ医」に相談することを推奨します。初めてまたは50歳未満で高血圧を指摘された場合などには、原発性アルドステロン症、腎血管性高血圧、睡眠時無呼吸症候群などの二次性高血圧の検査が必要となる可能性があります。
▼治療に関する解説
 生活習慣を改善しても血圧が下がらない場合、一般的には診察室血圧130/80mmHg、家庭血圧125/75mmHg未満を目標に、降圧薬による薬物療法が開始されます。2つ以上の異なるタイプの降圧薬を組み合わせて治療することもあります。
おもな降圧薬
▼食事・運動などの生活における留意点
 日本人は塩分摂取量が多いため、減塩による降圧効果が大きく、高血圧の人では1日の食塩摂取目標量を6g未満としています。調味料やめん類の汁、加工食品の取りすぎに注意する必要があります。運動として、速歩、スロージョギングなどを毎日30分以上、週180分以上行うことが推奨されます。
▼予防のための対策
 減塩・運動とともに、適正体重(BMI:体重[kg]÷身長[m]2=25未満)を維持することが重要です。もし高血圧症と診断され降圧薬の服用を開始したら、勝手に減薬や中断をせず、家庭血圧を毎日測定・記録し、「かかりつけ医」に相談しながら治療を継続することが重要です。


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