慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)(CKD)のくすり
指導/
長岡由女 東京医科大学腎臓内科学分野 准教授


▼慢性腎臓病(CKD)とは
慢性腎臓病(CKD)とは 尿検査や血液検査などによって腎臓の障害を表す検査結果が3ヵ月以上持続するときにCKDと診断します。特に尿タンパクが陽性であることと腎機能を表す項目(クレアチニン、eGFR、シスタチンCなど)が異常を示していることが、腎不全になるリスクや、動脈硬化が進んで心臓病や脳卒中により死亡するリスクを高めることが分かっています。
▼慢性腎臓病(CKD)の治療に用いられるくすり
 CKDの治療で大切なことは血圧を適正に維持することです。主に使われる薬としてアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)とアンジオテンシンU受容体拮抗薬(ARB)が挙げられます。これらの薬は血圧を下げるとともに、特に腎臓の濾過(ろか)装置である糸球体(しきゅうたい)の血圧を下げて腎臓の負担を減らします。そのため尿タンパクが減少し、腎機能が低下する速度を遅くする効果が認められています。慢性腎臓病(CKD)の治療に用いられるくすり薬を服用するとともに適切な食塩制限ができると、さらに効果が高まります。
▼くすりの副作用と注意点
くすりの副作用と注意点 これらの薬は心臓や血管を保護する作用も証明されているため、高血圧治療の中心的な薬剤です。しかし動脈硬化が進行している場合には、すでに腎臓の血圧が低下しているため、これらの薬を服用すると急激な腎機能低下や高カリウム血症がみられることがあります。下痢をしたり、脱水症状があったりするときも一時的に同じ副作用が起こることがあります。服用後に予想以上に血圧が下がったり、体調不良で思うように食事が摂れないときには医師や薬剤師に相談してください。


ページ制作:株式会社ライフメディコム/情報提供:株式会社スズケン

>> ご利用規約
株式会社スズケン