慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)(CKD)とは
指導/
長岡由女 東京医科大学腎臓内科学分野 准教授


▼慢性腎臓病(CKD)の基礎知識
 尿検査や血液検査、画像検査(CTや超音波検査)によって腎臓の障害を表す検査結果が3ヵ月以上持続するときにCKDと診断します。
 CKDになる原因は、糖尿病や糸球体(しきゅうたい)腎炎や高血圧など、さまざまなものがあります。それぞれの疾患で出現する症状は異なりますが、どの疾患が原因でも、腎不全になるリスクだけでなく、慢性腎臓病(CKD)の基礎知識動脈硬化が進んで心臓病や脳卒中などにより死亡するリスクも高くなることが分かっています。
▼慢性腎臓病(CKD)の治療
 CKDの原因となる疾患の治療が基本になります。CKDに共通の治療として、血圧を適正に維持することが大切です。診察室血圧の目標値は、尿タンパクが陽性の場合130/80mmHg未満、陰性の場合140/90mmHg未満です。使用する薬は、尿タンパク陽性の患者さんおよび糖尿病の患者さんには、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)またはアンジオテンシンU受容体拮抗薬(ARB)が推奨されています。慢性腎臓病(CKD)の治療これらの薬は尿タンパク減少効果がありますが、すでに動脈硬化が進行している場合には副作用が強く出現することがあるため、主治医の先生の指示に従って服用してください。
▼食事・運動などの生活における留意点
食事・運動などの生活における留意点 食塩制限を行います。適正な食塩摂取量を維持することにより、尿タンパクの減少や血圧が低下する可能性もあります。ただし過度な食塩制限は、むしろ腎機能低下や栄養障害を引き起こすことがありますので、やりすぎはご法度です。運動の制限はありません。メタボリック症候群を予防して体力を維持しましょう。


ページ制作:株式会社ライフメディコム/情報提供:株式会社スズケン

>> ご利用規約
株式会社スズケン