糖尿病(とうにょうびょう)のくすり
指導/
詫摩哲郎 たくま幸クリニック 院長


▼糖尿病に関する基礎知識
 インスリンは膵臓(すいぞう)のβ細胞から分泌されるホルモンで、血液中の糖を細胞内に取り入れて血糖を下げる働きがあります。糖尿病はインスリンの不足やその働きが悪くなり、慢性的に高血糖の状態が続くために起こる代謝疾患群です。
▼治療に関する解説(薬の種類)
治療に関する解説(薬の種類) 糖尿病の飲み薬は7種類あり、@インスリンの効果を改善するビグアナイド薬、チアゾリジン薬、Aインスリンの分泌を促進するSU薬、グリニド薬、DPP-4阻害薬、B糖の吸収や排泄を調整するα-グルコシダーゼ阻害薬、SGLT2阻害薬の3群に分けられます。注射薬はインスリンとGLP-1受容体作動薬の2つがあります。GLP-1は食事を摂ると小腸から分泌されるインクレチンというホルモンのひとつで、膵臓のβ細胞に結合しインスリンを分泌させますが、血糖が高いときだけに働くという特徴があります。GLP-1受容体作動薬は注射によって体の外からこのGLP-1を補う薬で、なかでもデュラグルチドは効果が1週間持続するため、毎日注射をする必要がないという利点があります。なおインスリン、SU薬、グリニド薬は重症低血糖を起こすことがあり、高齢者糖尿病には注意が必要です。
▼食事・運動などの生活における留意点
 食事と運動は治療の基本になります。食事は適正カロリーをバランスよく摂ることが大切です。運動は有酸素運動と筋トレなどのレジスタンス運動を組み合わせて行うことが有効です。この2 つがいい加減だと薬の効果も発揮されません。日頃から血糖・血圧・脂質などの管理を心がけ、健康な人と変わらない生活の質と寿命を確保することが大切です。


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