逆流性食道炎(ぎゃくりゅうせいしょくどうえん)のくすり
指導/
小出恵未 城西国際大学薬学部医療薬学科
堀江俊治 城西国際大学薬学部医療薬学科 教授


▼病気に関する基礎知識
 通常、胃と食道の境界にある噴門(ふんもん)は閉じているため、胃酸は逆流しませんが、逆流性食道炎では高脂肪食の摂りすぎ、腹圧(ふくあつ)の上昇などさまざまな原因により、噴門が開きやすくなるため、頻回に胃内容物の逆流が起きます。そして、胸やけや胸痛(きょうつう)、呑酸(どんさん)、喉の違和感などの症状が引き起こされます。

※呑酸:胃から口へと液体が上がってきて酸味や苦味を感じる症状。
▼治療に関する薬の解説(種類や副作用)
 エソメプラゾールなどのプロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカー(ファモチジンなど)で胃酸分泌を抑え、逆流を防ぐことが治療の主軸となります。PPIはH2ブロッカーより効果が強いという特徴があります。また、手術後は膵液(すいえき)に含まれる消化酵素を阻害する薬(カモスタットなど)を使用することもあります。治療に関する薬の解説(種類や副作用)便秘、下痢、吐き気、倦怠感といった副作用が出る場合もあります。食道炎はすぐに治るものではないので、症状がなくなっても薬を正しく服用し続けることが大切です。また、服用をやめると症状が悪化する場合もありますので、ご自身の判断で服用を中止せず、かかりつけ薬剤師もしくは主治医までご相談ください。
▼日常生活で控えたほうがよいこと
 お腹を締めつける服装、前屈姿勢、高脂肪食、早食い、アルコール・コーヒー・緑茶・香辛料などの過度の摂取は、症状を悪化させるおそれがあるので控えましょう。
▼食事における留意点
食事における留意点 ご飯の量は腹八分目までとし、よく噛むことが大切です。また、食後は胃酸が活発に分泌されているので、すぐに横にならず、身体を起こしておきましょう。


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