糖尿病性腎症のくすり
指導/金澤昭雄
順天堂大学医学部内科学代謝内分泌学


▼処方される主な薬剤の種類
 血圧を下げることによって糖尿病性腎症の進行を遅らせることが最近明らかになり、いくつかの降圧薬がよく使われます。
 強力に血圧を下げるくすりとしてはカルシウム拮抗薬のベシル酸アムロジピン(アムロジン®)、ニフェジピン(アダラート®)、アゼルニジピン(カルブロック®)などがあります。その他に腎保護作用が強い降圧薬としてはカンデサルタンシレキセチル(ブロプレス®)、ロサルタンカリウム(ニューロタン®)、塩酸テモカプリル(エースコール®)、マレイン酸エナラプリル(レニベース®)などがあります。

▼服薬上の注意点、副作用
 くすりによって違いがありますが、グレープフルーツジュースはカルシウム拮抗薬の血中濃度を上昇させることがあるため、服薬中はグレープフルーツジュースの摂取を避けてください(みかんは大丈夫です)。塩酸テモカプリル、マレイン酸エナラプリルなどのアンジオテンシン変換酵素阻害薬では咳が出ることがありますので、症状が出るようでしたら医師に相談してください。そのほかに降圧薬の一般的な副作用としては頭痛、顔面のほてり、動悸などの症状が出る場合があります。

▼日常生活での指導
 糖尿病性腎症は尿に微量なタンパクが出ているだけでまったく自覚症状のない時期から、腎機能が急速に悪化して足のむくみが出現するまで、その症状と程度はさまざまです。腎機能がかなり悪くなっている場合は無理な運動を控えて、食事では減塩し、肉類などのタンパク質を摂りすぎないようにすることが大切です。



制作:株式会社ライフメディコム/情報提供:株式会社スズケン

>> ご利用規約
株式会社スズケン