潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)とは
指導/櫻庭彰人
杏林大学医学部第三内科学 助教


▼病気に関する基礎知識
活動期と寛解期 潰瘍性大腸炎は炎症性腸疾患と呼ばれる慢性の病気で、厚生労働省から「難病」に指定されています。大腸に炎症が起き、大腸の粘膜が傷つき、ただれたり(びらん)、はがれたり(潰瘍)して、腹痛や頻回(ひんかい)の下痢、血便などの症状がみられます。近年患者数は増加し、2014年度では約17万人の患者さんがおり、今後も増加が予想されます。原因はまだ不明ですが、遺伝的な要因に食生活などの環境因子が複雑に絡み合い、自己免疫反応の異常が関与してこの病気が生じると考えられています。腹痛や下痢・血便などの症状がある状態を活動期、治療により症状が治まった状態を寛解(かんかい)期と言いますが、活動期と寛解期を繰り返すことがこの病気の特徴です。治療によりいったん寛解期に入っても、再び大腸に炎症が生じる(再燃)ことから、再燃を予防するために治療を続けます。活動期には入院治療が必要な場合もあります。また、発症後、長期経過とともに大腸がんの危険性が高まることから、定期的な検査を受けることも重要です。
▼食事・運動などの生活における留意点
脂肪分、刺激のある香辛料は極力控えましょう。 寛解期には特に制限する必要はありませんが、過労やストレスで再燃することがあるので無理をしないようにしましょう。活動期には、ゴボウやタケノコ、こんにゃくなどの不溶性(ふようせい)食物繊維を控えめに、脂肪分、刺激のある香辛料は極力控えましょう。
▼再燃予防のための対策
 寛解期においても薬を飲み忘れると、再燃する可能性が高まります。きちんと内服を続け、定期的な診察を必ず受けてください。


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