大腸(だいちょう)がんのくすり
指導/石黒めぐみ
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 応用腫瘍学


▼大腸がんの化学療法
 化学療法とは、薬物(抗がん剤や分子標的薬)を使ってがんの増殖を抑えたり死滅させたりする治療法です。入院して行う場合も、外来通院で行う場合もあります。大腸がんに対する化学療法には、大きく分けて以下の2つがあります。
 手術後の再発予防のために行う化学療法(術後補助化学療法)
対象: ステージV、およびステージUのうち再発する危険性が高いと思われる患者さん。
目的: からだの中に目に見えないレベルで残っているかもしれないがん細胞を攻撃し、再発をできる限り抑えることを目的に、期間限定(原則6ヵ月)の抗がん剤治療を行います。
 転移・再発を起こした大腸がんに対する化学療法
対象: 手術で取り切るのが難しい、他の臓器への転移や再発のある患者さん
目的: がんが大きくなるスピードを抑えて、元気に生活できる期間を延ばすことが主な目的です。薬が効いてがんが小さくなれば手術が可能になると期待できる場合は、手術に持ち込むことを目的として治療を行う場合もあります。
※最近では、手術で取り切れる転移・再発のある患者さんに対して、手術の前後に化学療法を組み合わせる場合もあります。
▼大腸がんの化学療法に使用される主な薬剤
 大腸がんの化学療法に使用される主な薬剤には、以下のようなものがあります。
主な薬剤

 術後補助化学療法では、5ーFU 系抗がん剤、またはそれらにオキサリプラチンを組み合わせた治療が行われます。
 転移・再発のある大腸がんに対する化学療法では、術後補助化学療法5ーFU 系の抗がん剤にオキサリプラチンまたはイリノテカンを組み合わせた治療法に、いずれか1 つの分子標的薬の注射を加えた治療が、最初に行う治療として一般的です。


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