関節(かんせつ)リウマチのくすり
指導/井畑 淳
国立病院機構横浜医療センター リウマチ科 部長


▼病気に関する基礎知識
 関節リウマチは全身の関節が腫れて痛くなり、壊れてしまう病気です。自然には治らず、放置しておくと関節が壊れて変形してしまうため、適切な治療をする必要があります。関節炎が治まっている状態を達成できれば、骨破壊(こつはかい)の進行は止まり、長期間にわたって支障のない日常生活を過ごせるようになります。
▼治療に関する薬の解説(種類や副作用など)
曜日を決めて服薬 関節リウマチは、抗リウマチ薬、鎮痛薬、副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイド、生物学的製剤などを組み合わせて治療します。この中で治療の中心となる薬が抗リウマチ薬です。中でもメトトレキサート(リウマトレックス®)が治療の軸となる薬になります。この薬は週に1回、曜日を決めて服薬します。カレンダーに印を付けておきましょう。飲み忘れた場合、その週は服用しないでください。食事が摂れないくらい調子が悪いときは、服薬をいったん中止してください。発熱・空咳、口のあれなどが出た場合は、早めにかかりつけ医を受診しましょう。
 生物学的製剤を使っている患者さんは使用当日の体調、特に熱や風邪などの感染症に注意が必要です。薬の使用について迷ったときは、かかりつけ医に相談してください。自己注射薬を使用する場合は、使い終わった注射器や針は安全に保管・廃棄しましょう。
▼食事・運動などの生活における留意点
 薬によっては、葉酸やグレープフルーツなどの食品に影響を受けるものがあります。また、ほかの薬との飲み合わせにも注意が必要ですので、お薬手帳をきちんと活用し、薬剤師に確認してもらいましょう。抗リウマチ薬は免疫を抑えるものが多いので、感染症予防のために、手洗いやうがい、歯磨きなどを心掛けましょう。予防接種も有用です。
 関節の痛みが軽くなり動けるようになったら、筋力低下や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の進行を予防するために、積極的に体を動かすようにしましょう。
▼再発予防のための対策
 関節リウマチの治療は、再発をしないように管理することが重要です。再発予防には薬を自己判断でやめないことが重要ですが、何らかの理由で服用や注射が困難な場合は、かかりつけ医や薬剤師に相談しましょう。


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