関節(かんせつ)リウマチとは
指導/井畑 淳
国立病院機構横浜医療センター リウマチ科 部長


▼病気に関する基礎知識
病気に関する基礎知識 関節リウマチは関節が炎症を起こす全身の病気です。骨破壊(こつはかい)は発症早期の段階から進行するため、早めの診断・治療が重要です。
 患者さんの半数以上はリウマチ因子や抗CCP抗体が陽性になるため、採血が診断の役に立ちます。関節炎の評価が難しい場合には超音波検査やMRIも有用です。関節炎のコントロールには抗リウマチ薬を用います。最近では生物学的製剤という効果の高い薬が開発されましたが、高価なうえ副作用もあり、注射・点滴のみでの使用となるため、主に通常の治療で効果のない患者さんに用いられます。炎症が強い場合には症状を早く落ち着かせるために、副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイドの服用や関節内注射、静脈注射などを短期的に併用することがあります。症状が軽減され、楽になる「寛解(かんかい)」という目標に向かって治療を進めることで、骨破壊や体の機能低下を避けることができます。
▼食事・運動などの生活における留意点
 関節リウマチ自体には食事上の注意点はありません。ただし、処方された薬と相互作用のある食品には注意が必要です。また合併しやすい病気に動脈硬化症や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)があるため、塩分や脂肪分の摂りすぎに注意し、カルシウムを十分摂取するようにしてください。治療薬は免疫を抑えるものが多いので感染症予防のために、手洗いやうがい、歯磨きなどを心掛けましょう。予防接種も有用です。
 関節の痛みが軽くなり動けるようになったら、筋力低下や骨粗鬆症の進行を予防するために、リウマチ体操などを参考にして積極的に体を動かすようにしましょう。
▼再発予防のための対策
再発予防のための対策 関節リウマチの治療は、再発をしないように管理することが重要です。薬は忘れずに服用しましょう。体調が悪く食事が十分摂れないときは、服用についてかかりつけ医に確認してください。痛みや腫れがよくならないときは、かかりつけ医と今後の治療方針を話し合いましょう。また、治療は長期間にわたりますので、現在の症状だけでなく将来の骨破壊や機能維持も考えた上で方針を決めることが重要です。


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