アトピー性皮膚炎(ひふえん)とは
指導/出来尾 格
東京女子医科大学東医療センター 皮膚科


▼病気に関する基礎知識
アトピー性皮膚炎の三要素 アトピー性皮膚炎は、ドライスキン(乾燥肌)、アレルギー炎症(皮膚炎)、痒み知覚異常(かゆみちかくいじょう)の3つの状態が同時に起こることにより、慢性的に痒い皮膚症状が現れる病気です。肘(ひじ)の内側などの狭い範囲だけの症状から、全身の広範囲にわたる症状まで、重症度は患者さんによって大きく異なります。
▼食事などの生活における留意点
入浴 ドライスキン体質が病気の一側面ですので、普段から保湿を含めたスキンケアを行う必要があります。お風呂ではナイロンタオルなどでこすらず、手や柔らかいスポンジなどで優しく洗いましょう。入浴後は保湿のためのクリームやローションを全体的に塗ってください。
 また、スキンケアだけで治るわけではありません。アレルギー炎症や痒み知覚異常を抑えるお薬が必要ですので、皮膚科・小児科を定期的に受診して、お薬を指示通りに使用することも大切です。
 小児のアトピー性皮膚炎では、食物アレルギーで皮膚炎の症状が悪化する例がしばしばみられます。その場合、アレルギー反応が出る食材を避けなければなりません。どの食材を避けるかについては血液検査などにより判断するので、主治医に相談しましょう。多くの場合、食物アレルギーは小学校低学年で消え、食事制限は不要になります。
 重症の場合、白内障(はくないしょう)などの眼の疾患や、うつ病が併発することがあります。その際には、それぞれの疾患に対応した科で診察を受ける必要があります。
▼再発・予防のための対策
 普段から正しいスキンケアや治療を行って、症状を抑えておくことが大切です。多忙などにより治療がおろそかになると、ウイルス感染や細菌感染を起こして緊急入院が必要となる場合もあります。こじらせないように注意してください。


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