不眠症(ふみんしょう)のくすり
指導/外賀真佑美
東京女子医科大学病院 薬剤部


▼睡眠薬に関する基礎知識
リラックスして眠る癖をつける 睡眠薬は生活習慣を改善することと並行して使用するべきもので、寝床についたらリラックスして眠るという癖をつけるためのものです。きちんと眠れる癖がついたら、薬を減量・中止していきます。ただし、きちんと癖がついていない時期に薬を減量・中止すると、かえって不眠をこじらせてしまう可能性があるので、必ず医師の指示に従ってください。
睡眠薬の種類と働き
種類 ベンゾジアゼピン受容体作動薬 メラトニン受容体作動薬 オレキシン受容体拮抗薬
作用 GABA〔ギャバ/ガンマ-アミノ酪酸(らくさん)〕の働きを強め脳の活動を抑制する

脳の興奮を抑えるGABA という神経伝達物質の働きを促すことによって、脳の活動を休ませて眠りへと導きます。不安を和らげる作用があり、不安の強い患者さんに適しています。
メラトニン(睡眠ホルモン)と同じ働きをする


メラトニンは、体内時計の調節に関与し、睡眠と覚醒のリズムを調整する働きがあるホルモンのひとつです。脳内のメラトニン受容体に作用し、体内時計を調節することによって、睡眠に入るための身体的状況を整え、睡眠を促します。
覚醒を維持するオレキシンの働きを抑制する


覚醒を維持する(起きている状態を保つ)脳内物質であるオレキシンの働きを抑制することによって、脳の状態が覚醒から睡眠に切り替わることを助け、睡眠へと導きます。
主な副作用 ふらつき、眠気、頭痛、めまい 眠気、頭痛、めまい 眠気、頭痛、めまい
薬効出現時期 初日 服用後1週間程度 初日
▼睡眠薬の正しい飲み方
就寝直前に服用必ず就寝直前に服用してください
入浴やトイレなどの用事はすべて済ませ、薬を
   飲んだらすぐに寝床に入りましょう
食事と同時、または食後すぐに服用しないでく
   ださい(薬の効果が強く出すぎたり、逆に効き目
   が遅れたりすることがあります)
アルコールと一緒に服用しないでください(寝ぼ
   けなどの副作用が起きやすくなります)
服用後(翌朝以降も含めます)は車の運転や危
   険を伴う機械の操作は避けてください
食事と同時に服用しない。アルコールと一緒に服用しない。


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