乳幼児気管支喘息
指導/赤澤 晃
国立成育医療センター総合診療部小児期診療科医長


▼早期の対応が大切
 喘息は、ウイルス感染、アレルギーなどさまざまな原因によって呼吸をするときに、ぜいぜい、ヒューヒューという音がして苦しがること(喘息発作)を繰り返す病気です。こうした発作を3回以上経験したら喘息と考えて治療が必要です。放っておくとますます喘息発作を起こしやすくなり気管支の炎症がとれにくくなります。

▼治療はどうするの?
 喘息発作を起こす原因を見つけることが大切です。乳幼児期のウイルス感染の予防や生まれつきぜいぜいしやすい場合は難しいですが、ダニやハウスダスト、ペットのアレルギーなど原因アレルゲンが見つかれば積極的に対策をしてください。家庭内の受動喫煙もなくしてください。こうした環境整備と共に薬物治療が必要です。
 どのような薬物治療が必要かは、表にあるように喘息発作の頻度と現在の治療薬の有無で決まります。表の中で中等症持続型、重症持続型の場合は、気管支の炎症を抑えるために吸入ステロイド薬による治療が必要です。
ぜいぜい、ヒューヒュー(喘息発作)の頻度
月に1回以上
週に1回以上
毎日
現在の
治療の
有無
なし
軽症持続型
中等症持続型
重症持続型
あり
中等症持続型
重症持続型
重症持続型

▼吸入ステロイド薬
 気管支の炎症を抑える薬物には、ロイコトリエン受容体拮抗薬(オノン®、シングレア®、キプレス®など)と吸入ステロイド薬(フルタイド®、キュバール™、パルミコート®)がありますが、中等症持続型、重症持続型では吸入ステロイド薬による治療が必要です。吸入ステロイド薬には、ドライパウダー、ガスによる噴霧剤、ネブライザーによる吸入液があります。乳幼児では、吸入のしやすさからネブライザーによる吸入液(パルミコート®吸入液)が効率的です。



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