めまいと脳血管障害
指導/嶋田裕之
大阪市立大学大学院医学研究科老年内科・神経内科


▼処方される薬の種類
 脳血管障害の既往のある人に出現するめまいは、脳血管障害が原因で脳の血液循環が慢性的に低下しているために生じている可能性があります。このときに処方される薬は、酒石酸イフェンプロジル(セロクラール®)とイブジラスト(ケタス®)です。特に酒石酸イフェンプロジルは脳血流を増加させる作用、血小板の凝集を抑制して血液の循環を改善する作用を有し、脳血管障害を有する患者さんが日常よく経験するめまい、めまい感、頭が痛い、頭が重いなどの自覚症状の改善と抑うつ、不安、興奮、イライラ感などの精神症状を改善すると報告されています。 イラスト3

▼服用上の注意点・副作用
 酒石酸イフェンプロジルは、1日3回毎食後に服用しましょう。脳血管障害の治療直後の方は内服できません。ワルファリンカリウムやアスピリン、塩酸チクロピジン、硫酸クロピドグレルなど血液を固まりにくくするお薬と一緒に飲むと、出血の副作用が出やすくなるかもしれないので注意が必要です。また、飲酒は控えましょう。副作用としては、時に口の渇き、吐き気、頭痛、動悸などが現れますが、たいていは心配いりません。3カ月間内服しても症状の改善が認められないときは主治医に相談しましょう。

▼日常生活での指導
 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病をもっている人は、食事療法に気を付けましょう。また適度な運動はそれらの状態を改善し、脳血管障害の予防にもなるので心掛けましょう。お薬は必ず服用するようにしましょう。脱水に注意し、水分を多く摂取するように心掛けましょう。めまいが強いときはあまり動かずに安静を心掛けましょう。いつもと違うめまいと感じたときは病・医院を受診するようにしましょう。
  薬は必ず服用する めまいが強いときは安静を心掛ける
適度な運動で生活習慣病を
改善する
脱水に注意して飲み水を
多くする
 



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