統合失調症
指導/墨岡 孝
成城墨岡クリニック院長


▼処方される主な薬剤
 統合失調症の薬である抗精神病薬には、古いタイプと新しいタイプがあります。半世紀前から使用されている古いタイプであるクロルプロマジンやハロペリドールなどは、幻覚や妄想などの陽性症状をとる効果にすぐれ、鎮静作用も強いのですが、意欲が低下して感情も乏しくなり、引きこもりがちとなる陰性症状にはあまり効果がみられません。
 そこで、非定型薬という新しい薬剤が登場し、現在、オランザピンやリスペリドンなどが治療の主流となって使用されています。新しい非定型薬は陽性症状だけではなく、陰性症状にも効果を発揮してくれるのです。

▼服用上の注意点・副作用
 古いタイプの抗精神病薬には過度の鎮静作用や、薬剤性のパーキンソン症状、いてもたってもいられないアカシジアなどといった副作用があり、医師にとっても患者さん自身にとっても使用上の難点がありました。ところが新しいタイプの非定型薬は、こうした副作用がきわめて少なく、使いやすくなっています。ただし、注意すべき副作用が1つあります。それは、糖尿病や肥満を引き起こすことがまれにあることです。そのために、糖尿病の傾向がある患者や、服用中に急激に体重増加のみられる場合には、注意深く使用する必要があります。

▼日常生活での指導
 薬物療法の基本は、服用を規則的に継続することです。統合失調症は慢性の病気ですから、服用が数年以上必要な場合も多くあります。抗精神病薬には重大な副作用もあるため、医師の指示に従い、自己判断で服用したり、服薬量を加減しないでください。服用していて何か不都合があれば気軽に主治医に相談してください。



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