統合失調症とは
指導/墨岡 孝
成城墨岡クリニック院長


▼統合失調症の基礎知識
 統合失調症は、幻覚や妄想が現れ、現実と非現実の区別がつかなくなってしまう病気です。統合失調症を発症する人はかなり多く、ほぼ100人に1人といわれています。
 主な症状として、【1】自我の障害(幻覚や幻聴、妄想が起こる)、【2】思考の障害(論理的思考ができなくなり、話していることが支離滅裂になる)、【3】情動の障害(興奮して攻撃的になる。または、自分の世界に閉じこもり、感情が乏しくなる)、があげられます。

▼統合失調症に特有な症状群
思考化声、思考吹入、思考奪取、思考伝播
操られる、影響される、抵抗できないという妄想、妄想知覚
患者の行動に絶えずコメントしたり、仲間たちが患者を話題にしたりする幻声、身体のある部分から発せられる幻声
文化的に不適切でまったくあり得ない内容の持続的な妄想

▼統合失調症の生活指導
 現れている症状によって陽性症状と陰性症状に分けることがあります。陽性症状とは幻覚や妄想や被害的な傾向のことをいい、発症初期に多く、抗精神病薬を服用したり、注射などによる薬物療法が治療の主体となります。場合によっては入院の必要もあります。周囲の者は、非現実的なことをいっている本人を全面的に否定したり、非難しないで、医療を受けさせることに専念すべきです。
 一方、陰性症状は、主に情動の障害が中心で意欲が低下して感情も乏しくなり、引きこもり状態となってしまいます。このようなときには、根気よく、日常生活が規則的になるように指導し、場合によっては、デイケアや作業所へ通うなど、社会復帰に向けたプログラムを考える必要があります。

▼統合失調症の再発と予防
 統合失調症は再発を繰り返す慢性の病気ととらえ、本人や家族だけで悩まずに、医師やカウンセラー、精神科ソーシャルワーカーや、地域の保健師さん、リハビリ施設の専門員などと気軽に相談しながら、連絡を取り合って、その時々の本人の状態に最も適切なアドバイスを受けてください。チーム医療が何よりも必要なのです。
  チーム医療


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