C型肝炎とは
指導/加藤眞三
慶應義塾大学看護医療学部教授


▼C型肝炎と日常生活について
 肝臓病には、「高蛋白・高エネルギー食」と「安静」が良いといわれていた時代があります。しかし、最近、肥満とC型肝炎との関係が注目され、肥満により肝炎が進行しやすい、抗ウイルス療法が効きにくい、肝癌の出現頻度が多くなることなどが報告されています。C型慢性肝炎や肝硬変の患者さんは、肥満にならないための日常生活の注意が必要です。

▼C型肝炎と食事
 肥満にならないためには、食べすぎないことと、高エネルギーではない食生活を心掛けます。脂肪分(特に動物性)の少ない食事にするため、肉類や乳製品の摂りすぎにも気をつけます。蛋白質はすでに摂りすぎている場合が多いのです。そして、砂糖などの単純糖類や果物も摂りすぎないようにし、穀類や豆類・野菜・海藻などを増やします。
 C型肝炎は鉄分の摂取により悪化すると考えられています。血液中の鉄分が多い人では、血をぬく治療(瀉血)や鉄分を制限する食事が勧められます。肝臓に良いと思い、シジミの味噌汁やウコンを積極的に摂っている人もいますが、これらは鉄分が多い食品であり、逆効果になっている可能性もあります。

▼C型肝炎と運動
 慢性疾患は安静によって良くなるものではなく、むしろ適度な運動が必要とされます。あくまで激しい運動ではなく、早足で歩く程度の運動を毎日30分ぐらい行うことが肥満を防ぐために勧められます。


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