頸動脈(けいどうみゃく)プラークとは
指導/堀内久徳
東北大学加齢医学研究所 基礎加齢研究分野 教授


▼病気に関する基礎知識
頸動脈プラーク 頸動脈プラークは、エコー検査で動脈壁の肥厚(ひこう)としてとらえられ、コレステロールなどの脂肪からなる粥状(じゅくじょう)動脈硬化巣である場合があります。そのような頸動脈プラークは、時に破綻(破裂)して、破綻部位に血栓が形成されます。頸動脈プラークが原因となる脳梗塞では、血栓が破綻部位で頸動脈を閉塞(へいそく)することもありますが、血栓が遊離(ゆうり)して末梢の脳動脈に詰まり、脳血流を遮断する場合もあります。頸動脈エコーやCT/MR検査などで脳梗塞を起こしやすいプラークを予測することは可能です。狭窄(きょうさく)度の高いプラーク、コレステロール含量の多いプラーク、表面が掘れているプラーク、可動性の血栓などが付着したプラークは、特に注意が必要です。
▼脳梗塞予防のための対策
 頸動脈プラークの中でも粥状動脈硬化は、心臓の冠状(かんじょう)動脈に生じるプラークと同様に、最も注意すべき病態です。動脈硬化の形成を促進する主な危険因子として、@高血圧、A高コレステロール血症、B喫煙、C糖尿病があり、それらのコントロールが最も重要です。時間はかかりますが、強力にコントロールすることによってプラークが小さくなることや、脳梗塞を起こしそうなプラークが安定化することも知られています。また、一度脳梗塞を起こした方や、脳梗塞を起こす可能性の高いプラークを持つ方には、抗血小板療法が推奨されます。
▼日常生活における注意点
 頸動脈プラークが発生・進展しないようにする近道は、前述の4 つの動脈硬化危険因子をコントロールすることです。禁煙し、腹八分目の食事と適度な運動を心掛けてください。高血圧には塩分控えめの食事が有効です。さらに、危険因子のコントロールには種々の薬剤による内科的治療が有効です。一過性の片側だけの麻痺や感覚障害、医師に相談目の不調などは脳梗塞発症への危険信号の可能性があります。今日、内科的治療だけでなく、カテーテル治療や外科的治療が大きく進歩しており、脳梗塞の発症を事前に妨げる場合もあるので、そのような症状が起これば、もしすぐに回復しても、速やかに医師に相談してください。
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