閉塞性動脈硬化症【へいそくせいどうみゃくこうかしょう(ASO)】のくすり
指導/松尾 汎
松尾クリニック 理事長


▼閉塞性動脈硬化症(ASO)とは
 閉塞性動脈硬化症(ASO)は全身の動脈硬化【粥状硬化(じゅくじょうこうか)】が原因で、四肢、特に下肢の動脈に狭窄(きょうさく)・閉塞を起こして、末梢循環障害・虚血を来す病気です。近年、人口の高齢化や食生活の変化に伴い増加しています。
▼治療の三本柱
8割り程度の距離 ASOを「全身の動脈硬化性血管病変の一部分症」ととらえて診療します。
 まず@症状(表)を改善し、病気の進行・再発の予防(危険因子への対策、抗血小板療法)、さらにA全身合併症の治療(抗血小板薬、各臓器虚血の治療)や、B生活習慣病も治療します。跛行(はこう/片足を引きずるように歩くこと)には「最大歩行距離の8割程度」を歩く「運動」(4日以上/週)が有用です。




表 虚血肢の症状と対策
▼治療に関する薬の解説
 治療薬は、@症状改善のための抗血小板薬や血管拡張薬とA脳・心臓病を予防して「生命予後の改善」を図る抗血小板薬、そしてB生活習慣病に対する薬が処方されます。跛行にはプレタール®OD 錠が有効で、他にドルナー®錠やプロサイリン®錠、アンプラーグ®錠などがあり、病状により併用します。症状増悪時や重症例にはプロスタグランジン点滴(リプル®注、パルクス®注)も考慮します。
ASOの治療に用いられる薬の特徴
▼生活上の注意
生活習慣を改善 皮膚の保温や保湿に努め、清潔にして、傷や感染を予防します。靴や靴下などの履物にも注意が必要です。禁煙し、運動、食事などの生活習慣を改善しましょう。
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