糖尿病(とうにょうびょう)のくすり
指導/瀧端正博
三浦中央医院 院長


▼糖尿病とは
 糖尿病は、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌不足とインスリンが効かなくなるインスリン抵抗性の増大によって引き起こされる病気です。糖尿病を適切に治療するためにはライフスタイルの改善だけではなく、適切な薬によって病態そのものを改善させなければいけません。
▼糖尿病のくすり
 体重過多を伴う患者さんには、インスリン抵抗性を改善するメトホルミン[ビグアナイド(BG)薬]や体重を減少させるSGLT2阻害薬、やせ型の患者さんには、インスリン分泌を補うDPP-4阻害薬やスルホニル尿素(SU)薬、グリニド薬などが推奨されます。SU薬、インスリン注射を使用されている場合は特に低血糖に注意してください。
▼低血糖に注意
低血糖に注意 低血糖症状は、「ら(腹)が減り、や(冷)汗、るえ、んにどきどき、う(放)置しておくと意識がなくなる」と覚えておきましょう。これらの症状がある場合、血糖測定器があれば血糖値を測定し、血糖70mg/dLであればブドウ糖(手元にない場合は糖分であれば何でもよい)を摂取、測定器がなければすぐにブドウ糖を摂取してください。摂取後、速やかに症状がなくなれば低血糖です。薬の見直しが必要となりますので、かかりつけ医を受診してください。
▼シックデイ(ほかの病気にかかったとき)
 何らかの病気にかかり食事や水分が十分に摂取できなくなったときは、一部のインスリン(24時間効果が持続するもの)を除いて糖尿病の治療薬は中止とし、かかりつけ医を受診してください。
▼SGLT2阻害薬と注意点
SGLT2阻害薬と注意点 2014年より国内で使用可能となったSGLT2阻害薬は血糖だけでなく、体重や血圧、尿酸、肝機能、腎機能を改善し、心筋梗塞や心不全を抑制する効果が認められました。一方で頻尿による脱水や極端な糖質制限下では、糖尿病性ケトアシドーシスといわれる危険な状態に陥ることがあるため、服用時にはペットボトル1〜2本分(500mL〜1L)の水分の追加摂取を心掛け、極端な糖質制限は行わないなどの注意が必要です。
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