高脂血症
指導/前田朝美
帝京大学医学部附属病院内科


高脂血症とは
 高脂血症とは血液中の脂質である総コレステロール、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、トリグリセリド(中性脂肪)のいずれかが高い状態をいいます。自覚症状はありませんが、放置すると動脈硬化が進んで、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす原因となります。そこで、このような病気を予防するために高脂血症の治療が必要となります。日本でも食生活の欧米化や日常生活の機械化・交通機関の発達による運動不足で高脂血症が増加しています。高脂血症は遺伝的な要因(体質)に加えて、食生活、運動不足などの生活習慣が大きく影響しますので、これらの改善が治療の基本であり、重要です。

▼生活指導
 高脂血症治療は、禁煙、適正な体重の維持、食事療法、運動療法の4本柱で行います。食事療法では、1日の摂取エネルギーを制限し、そのうちの脂質の割合を20〜25%以下にすることや、果物、お菓子、アルコールの取りすぎに注意して下さい。3食バランスよく取り、早食い、間食、夜食を避けることも大切です。運動療法は軽い有酸素運動を毎日30分以上続けることが推奨されます。そして、食事・運動療法により適正な体重(=身長〔m〕×身長〔m〕×22kg)を維持するようにします。肥満、特に内臓脂肪型肥満の方は体重を減量することが重要です。生活習慣の改善で十分な効果が得られない場合は、薬物療法を使うことになりますが、服薬が開始されても食事・運動療法は継続することが必要です。
 まずは、生活習慣を見直してみましょう。高脂血症、そして動脈硬化を予防する第一歩です。
 


ケーキなどの糖類を多く含む食品、アルコール、揚げ物、肉類、魚卵などからは、多くのエネルギーが摂取され、コレステロールとトリグリセリドが多量に作り出される。
  
トリグリセリドは運動などで消費され、余った分は皮下脂肪として蓄えられる。コレステロールはLDLコレステロールという小さな粒子となって血管を通る。LDLコレステロールが血液中に増えると、血管の壁に付着して動脈硬化を引き起こす。付着が多いと血管が詰まる。
  
血管が詰まると脳梗塞、狭心症心筋梗塞の原因となる。

治療のために
  
 
服薬と並行して、バランスの良い食事とコレステロールを抑える食品の摂取、運動と適正体重の維持、禁煙など、生活習慣を改善することが必要。


制作:株式会社ライフメディコム/情報提供:株式会社スズケン

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