前立腺肥大症とは
指導/大東貴志
慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室講師


 前立腺の中の尿道を取り巻く部分が加齢に伴い大きくなることによって引き起こされる症状です。この症状には「尿の出が悪くなった」「尿が出始めるまで時間がかかる」「夜中に何度もトイレに起きる」「尿を我慢するのがつらい」などといったさまざまなものがあります。


Q&A
Q 前立腺肥大症を放っておくとどうなりますか?

A 前立腺肥大症自体は命にかかわるような悪い病気ではありませんが、日常生活を快適に過ごす上で大きな障害になります。また、重症になると尿が膀胱にたまって出なくなる尿閉という状態になることがあります。この状態はとてもつらく、医療機関で管を使って尿を取ってもらうという緊急処置が必要になります。


Q 前立腺肥大症になると前立腺癌になりやすいのですか?

A 前立腺肥大症と前立腺癌はまったく異なる病気で、前立腺肥大症が原因で癌になりやすくなることはありません。しかし前立腺肥大症の症状で医療機関にかかる患者さんのなかには、前立腺癌を合併していることが少なからずあります。癌の検査のためにも、前立腺肥大症の症状が出たら早めに医療機関を受診しましょう。

Q 前立腺肥大症はくすりをのめば治るのですか?

A 前立腺肥大症に対して最も多くのまれているくすりは、症状を軽くするためのもので、前立腺そのものは小さくなりません。くすりをのむのをやめてしまうと再び症状が出てくる場合がほとんどです。くすりの効果が不十分な場合、尿道から内視鏡を使って大きくなった前立腺を削り取るような手術が必要となる場合もあります。


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