勃起機能障害のくすり
指導/永尾光一
東邦大学医学部泌尿器科学講師


 勃起機能障害(ED)とは「満足のいく性行為に十分な勃起を達成できない、もしくは維持できないこと」で、日本の患者数は1,130万人以上と多く、決して恥ずかしくない病気です。

▼処方される主な薬剤
 ED治療薬としては、日本ではバイアグラ® とレビトラ® が承認されています。海外では、シアリスというくすりも承認されていますが、日本では臨床試験が終了した段階で、一般的な治療ではまだ用いられていません。

▼服用上の注意点と副作用
 バイアグラ® やレビトラ® を処方された場合は、「適正にご使用いただくためのパンフレット」を必ずお読みください。特に、性行為程度の運動ができない人(階段を3階まで上ると息切れする人)、肝硬変、低血圧(90/50mmHg未満)、高血圧(170/100mmHg以上)、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞を起こしてから6ヵ月以内の人、併用禁忌薬(心臓病のくすりなど)を服用中の人は、絶対にのんではいけません。
 また、性行為の1時間前にのむこと、性的刺激や興奮がないと効かないこと、飲酒時は効かないことがあることなどをご理解ください。
 正しく使用すれば重い副作用はありません。一般的な副作用は、体の血流が良くなるために起こるもので、顔のほてり、頭痛、鼻の充血(鼻炎、鼻血)などがあり、まれに視覚異常(まぶしい、青く見える)などもありますが、一時的なもので重篤ではありません。レビトラ® で主な副作用が出る確率は、常用量の10mgでは、ほてり29.3%、頭痛12.0%、鼻炎6.7%、心悸亢進5.3%で重篤なものはありませんでした。
あなたのために処方されたED治療薬を他の人にあげてはいけません

▼日常生活での注意
 高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、ストレスなどが動脈硬化やEDの原因となります。食べすぎや塩分の取りすぎに気を付け、適度な運動(疲れるほどの運動は避けてください)と十分な睡眠を取ってください。
 身体に問題のない心因性EDの予防や再発防止のためには、パートナーとの関係を良好に保ち、定期的な性行為をもつことも重要です。また、EDになりかけたら、早めに医療機関を受診し、治療薬などを使用して失敗を繰り返さないようにしましょう。


制作:株式会社ライフメディコム/情報提供:株式会社スズケン

>> ご利用規約
株式会社スズケン