ご高齢の方に多い「慢性便秘」
 

日本人の5人に1人が悩んでいる慢性便秘。若い女性がなるイメージが強いかもしれませんが、実はそうとも言えません。

 
高齢になると男性にも増える慢性便秘
    慢性便秘は高齢者の病気であるといっても過言ではありません。60代以上では男性の患者様が増加し、80代以上になると女性よりも男性の方が多くなります。
 
原因@ 食事・水分の摂取量の減少
高齢になればなるほど食事の量、水分の摂取量が減るためです。当然、便は硬くなり、排便の頻度は2~3日に1回に減少。筋肉も衰えて便が出しにくくなる方が多くなります。
 
原因A 筋肉の衰え
便は直腸や肛門といった便の出口に到達すると周辺の筋肉を緩ませて、排便を促します。しかし、加齢で筋肉が衰えると排便がしにくくなるのです。特に高齢の男性は筋肉の衰えが原因の慢性便秘になりやすいと言われています。

 
あなたは大丈夫? 慢性便秘の定義
    慢性便秘には「排便回数の減少」と「排便困難症(回数は関係なく、便が硬くて力まないと出ないなど排便が困難な状態)」があります。自分がどのタイプの便秘であるのか把握して、適した対策を行うことが大切です。目安は下記の通りです。
 
排便回数の減少
□週3回未満しか排便がない
□排便回数が以前より減った
 
排便困難症
□お腹に不快感がある
□力まないと出ない
□何回もトイレに行く
□残便感がある
□毎日排便はあるが、硬くて、出にくい
 
60代以上のご高齢の方には「排便困難症」が多くみられます。お通じが2~3日に1回でもあまり困ることはないですが、いざトイレに行くときに便が出しにくいというのは非常に苦痛です。医療機関を受診し、医師の診察を受けましょう。

 
便秘の原因が大腸がんであることも
    さらに、便秘の背後には「大腸がん」が隠れている可能性があるので注意が必要です。
 
50歳をすぎて「今まで便秘ではなかったのにここ1年で便秘になった」という方は検査をした方がいいでしょう。実際に便秘で医療機関にかかった人の中には、進行型の大腸がんが発見されたり、肝臓に転移していたりといったケースもゼロではありません。
 
大腸がんの患者様はよほど進行しないと便秘以外に症状がありません。一度は医療機関に行って、内視鏡検査を受けるといいでしょう。命に関わる便秘もあるということを覚えておきたいものです。

 
依存性の強い市販の便秘薬は危険!
    市販の便秘薬を使っているという方もいるかもしれませんが、依存性が強い薬もありますので注意が必要。その薬がないと腸が動かず、排便できなくなる罠にはまってしまう方がいますので適切な使い方を守りましょう。
 
また、そういったリスクを避けるためにも医療機関を受診した方がいいと言えます。

 
医師の指導による習慣改善だけでも治る
    便秘の悩みがある方は、まずはかかりつけの内科医か、消化器内科を受診するといいでしょう。
 
医療機関では大腸がんなどの病気の有無を検査し、問題がなければ、問診を通して、生活習慣の指導を受けられます。薬を飲まないと全くダメだった方でも運動と食生活の改善だけで良くなったという方もいるほどです。
 
便秘の原因となる生活習慣を確認し、自分に当てはまるものがないか確認してみるといいでしょう。
 
慢性便秘を引き起こす生活習慣例
・食物繊維不足     ・運動不足
・水分不足       ・薬(精神科の処方薬など)

 
自己流はNG! 医師とともにスッキリしましょう
    日本人は我慢強いですから、便秘がいかに生活の質を落としているかわかっていても、我慢する人が多い現状にあります。たかが便秘だと思い込んで、日常生活を台無しにしているという認識がない方がほとんどです。
 
しかし、ストレスなく排便ができることは私たちの健康の条件、幸せの条件と言ってもいいでしょう。繰り返されるがんこな便秘、自己流な対策はもうやめませんか? 
 
便秘のタイプを医師と一緒に探り、生活習慣の改善と効果的な薬の活用で、便秘解消の近道を歩んでいきましょう。

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