肩こり、睡眠不足、うつ感は眼からのSOS。パソコンとスマホの見過ぎが引き起こすVDT症候群
 


 

「通勤時はスマートフォンで情報収集、日中はパソコンの前で仕事。それも夜遅くまで残業しています。夜は眠くなるまでゲームやSNS。眼は疲れるし肩もこる、背中も痛い。なんとなく気分が晴れなくてふさぎこみがち。」
おっと、自分のことだ。と思った方、眼からSOSが発信されています。それは、VDT症候群かもしれません。



  VDT症候群とは
   

VDT症候群(Visual Display Terminal syndrome)とは、パソコンやワープロなどのコンピューターを、長時間見続けて作業すること(VDT作業※)で発症する病気です。
眼の疲労や身体の不調、心的不調があらわれます。

※VDT作業とは
事務所において行われるVDT作業(ディスプレイ、キーボード等により構成されるVDT(Visual Display Terminals)機器を使用して、データの入力・検索・照合等、文章・画像等の作成・編集・修正等、プログラミング、監視等を行う作業)」(厚生労働省「新しい「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」平成14年4月5日)このガイドラインにおいて、VDT作業における安全衛生管理が策定されました。


  VDT症候群の主な症状
   

症状としては、眼の痛み、ドライアイの他、肩や首、背中の痛み、手のしびれ、充血、睡眠不足、思考の低下。またそれに対してのストレスからくる身体や心の不調などがあげられます。

眼の症状
眼の痛み
ドライアイ
眼のかすみ
充血
身体の症状
肩こり
首の痛み
頭痛
背中の痛み
手のしびれ
胃炎
嘔吐
心の症状
ストレス
睡眠不足
ぼうっとする
気分が落ち込む

  VDT症候群の原因
   

VDT症候群の原因は、眼の酷使、長時間同じ姿勢でいることによる血流不良、眼や身体の不調による心的ストレスです。

テレビ、パソコン、携帯電話、スマートフォン、小型ゲーム機、電子書籍リーダー…。これらを目にしない日は無いどころか、これらをじっと見続けることの方が多い方、多いですよね。
最近の60年ほどで、日本の産業構造は大きく変化しました。農業・林業・漁業従事者は下降の一途をたどる一歩で、事務・専門的・技術的職従事者が増加し前者と後者が逆転。後者の増加は、デスクワーカーの増加を表しています。デスクワークはまた、パソコンやインターネット環境の爆発的普及も手伝って、画面をじっと見続ける「眼を使う労働時間」でもあります。一日8時間のほとんどを、パソコンのモニターの前で過ごす方、多いのではないでしょうか。

オフィスを見渡してみましょう。
頭をパソコンのモニターの方へ突き出し、独特の猫背になっている方、いませんか?これは「IT猫背」といい、これが肩や首、背中の痛みの原因となります。

VDT作業は眼への影響もあります。厚生労働省が平成20年に行った調査によると、VDT作業における心的な疲労や症状がある労働者コンピューター機器を使用する労働者のうち、「目の疲れ・痛み」を訴える割合は90%以上にのぼります。(「VDT作業における身体的な疲労や症状がある労働者及び内容別労働者割合」平成20年技術革新と労働に関する実態調査結果の概況 )

大人だけではありません。教育現場においては電子教科書などのデジタル教材の普及が進んでいます。(「学校における教育の情報化に関する調査結果」平成24年度文部科学省)遊びの場では、友達とお互いに小型ゲーム機で遊んでいる子どもも多く見かけます。

さらに電車に乗れば、すぐに携帯電話やスマートフォン、ノートパソコン、電子書籍リーダーを取り出す光景が当たり前になっています。布団に入っても眠る直前までスマートフォンを眺めている方も多いでしょう。携帯電話が出始めた頃は、メールと電話のみと機能が限られていて、画面上の文字も大きく、さほど目の負担も大きくはありませんでした。しかしインターネットおよびスマートフォンの普及や画面解像度の上昇、ゲーム等のコンテンツの充実、SNSの流行により、画面の情報量はどんどん増えて、また画面を見る時間も増えてきました。

私たちの生活は、いつの間にか眼を酷使する環境に。それも目から20〜30cm以内の短い距離で目の筋肉を使い眼は緊張状態に。これがまた眼精疲労の要因の一つになっています。


  眼の健康を守る
   

厚生労働省では、VDT労働環境のためのガイドラインを策定しており、1998年には眼精疲労が労災認定されました。(参考)しかし最近は普段の生活の中に目の疲労を引き起こす原因があるため、労働環境だけではなく自己管理による目の健康を維持する努力が必要となってきました。

  • 睡眠
    眼に負担をかけない時間を作り、眼を休めましょう。
    眼の疲れ、充血も回復します。眠る前のテレビやパソコン、スマートフォンは見ないようにしましょう。至近距離でものを見ようとすると眼の筋肉が緊張状態になります。また最近話題の「ブルーライト」は覚醒の作用があり、LEDや紫外線とくに朝日に多く含まれています。眠る前は覚醒するのではなくリラックスできる明るさの証明、落ち着く音楽や香りなどで、心地よい眠りの環境を整え、しっかり休息しましょう。
  • 外に出る、動く
    できるだけ遠くのものを見て眼の緊張をほぐしましょう。また同じ姿勢を続けないように、時々は身体を動かしてみましょう。
    休日家の中にいると、どうしても近くのものを見てしまい、またパソコンの前に座ってしまう、なんとなくスマートフォンを眺めてしまう、という人も多いでしょう。身体は休めていても、眼は働き続けています。眼のために、外に出てリフレッシュしましょう。少し身体を動かすと、適度な肉体疲労のおかげて睡眠の質もアップします。
  • いろいろなものを食べる
    ブルーベリーや、眼に良いとうたっているルティンが含まれているサプリメントを摂取している方もらっしゃるかと思います。効果はあると考えられますが、眼の疲労に対して直接効果があるものではありません。大切なのは、お肉、魚、野菜など様々なものをバランスよく摂取することです。
  • コンタクトレンズやメガネを利用する
    自分の眼やライフスタイルにあったコンタクトレンズやメガネを利用することで、眼への負担や眼の疲労からくる身体的・精神的ストレスを緩和するこができます。大切なのは自分にあったものを選ぶことです。そのためには眼科を受診しましょう。

参考:健康Salad


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