シーズン前の対処が肝心!花粉症対策。
 


  2012年春の花粉飛散量、全国的には昨年の3〜7割だけれど油断は禁物
   

春の訪れは嬉しいけれど、憂鬱な一面も…そう、花粉症です。株式会社ウェザーニューズの2012年の花粉飛散傾向発表(2011年10月11日)によると、2012年春の花粉飛散量は、全国的には昨年の7割減少の見込み、関東・北陸・東北は、平年並みとのこと。とはいえ、花粉の飛散量は、中期的には増加の傾向にあり、油断は禁物。対策を怠るに越したことはありません。


  花粉症治療最前線〜シーズン前からの対策で症状を軽減
   

花粉症の治療の基本は薬物療法。花粉症のシーズンに入って、症状がひどくなってから病院へ行き、薬を飲み始める人が多いようです。しかし実は、花粉が飛び始める前に医療機関を受診し、シーズンの1〜2週間ほど前から自分にあった薬を飲むようにすると、症状を軽減させることができるのです。これを初期治療といい、主に次のような薬が使われます。

  • 抗アレルギー薬
    肥満細胞から刺激物質のロイコトリエンやヒスタミンなどが放出されるのを防ぐ薬で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりに効果があり、点鼻薬と点眼薬のほか、飲み薬もあります。副作用はほとんどありませんが、飲み始めてから薬の効果が現われるまで約2週間かかります。
  • 抗ヒスタミン剤
    肥満細胞から放出されたヒスタミンの刺激を抑える薬です。即効的な効果はありますが、効き目が持続する時間が短く、くしゃみや鼻水には有効ですが、鼻詰まりにはあまり効果がありません。最近では、眠気やのどの渇きなどの副作用を改善した新しいタイプの抗ヒスタミン剤も出ており、鼻づまりにも効果がありますが、薬が効き始めるまでに1〜2日かかります。
  • 抗ロイコトリエン薬
    ロイコトリエンは鼻の粘膜の血管に作用して鼻の粘膜に炎症を起こさせ、鼻詰まりを引き起こす働きがあります。抗ロイコトリエン薬はそれを防ぎ、鼻づまりや鼻水、くしゃみに効果があり、効果が現われるまで1週間ほどかかります。

  重傷の場合は局所ステロイド剤を
   

花粉が飛び始める前に初期治療を受けなかったり、初期治療を行っても、花粉が飛び始めると症状が重くなってしまったりしときは、鼻の粘膜に局所ステロイド剤をスプレーしてくしゃみや鼻水などの軽減を図ります。また、毎年重い症状が出る場合は、花粉症の兆候がみられたらすぐ、抗ヒスタミン剤と抗ロイコトリエン薬、局所ステロイド剤など複数の薬を併用することもよくあります。


  薬物療法以外の治療方法〜レーザー治療、減感作療法
   

薬物療法以外の治療法としては、減感作療法や手術、レーザー治療などがあります。

  • 減感作療法とは
    花粉症を引き起こす原因となる花粉(抗原)のエキスを少量ずつ、定期的に皮下注射することによって、抗原に体を慣れさせ、花粉症を起こしにくい体質に変えていく、というもの。
    約60〜70%の人に治療効果がみられ、治療を2年以上続けるとほとんど完治すると言われています。
    また、鼻づまりがひどい場合は、下鼻甲介(かびこうかい)という鼻の粘膜を切除する手術などを行うこともあります。
  • レーザー治療とは
    鼻の粘膜にレーザーを照射して症状を軽減させる方法。日帰りで手術ができます。いずれも、粘膜は数ヵ月〜2年で再生するので長期的な効果は期待できません。

  予防のポイント
   
  • 花粉の飛散量の多い日や時間帯は外出を控える。
    花粉が目や鼻、のどの粘膜に付着しないように予防することが最良の方法です。風が強い日、よく晴れて気温が高い日は花粉がたくさん飛ぶので、できれば外出を控えましょう。雨の翌日の晴れた日も、雨によって地面に落とされた花粉が、天気が晴れたことによって乾燥して再び舞い上がり、スギ林から飛んでくる花粉も加わって花粉が飛ぶ量が多くなるからです。
    また、1日のうち花粉の飛散量が最大になるのは、スギ林の近くでは午前中、スギ林から離れた都市部ではお昼過ぎ〜15時頃といわれています。そのため、なるべくこの時間帯を避けて外出するとよいでしょう。
  • 外出する際はマスク・メガネ・帽子を身につける
    ガーゼのマスクの内側に水で湿らせたガーゼを入れて使用すると、花粉の90%以上をシャットアウトできるといわれています。
  • アルコールやタバコを控え、食事や睡眠に注意しよう
    アルコールは鼻の粘膜の血管を拡張させる働きがあるので、アルコールを飲むと血流が悪くなり、鼻づまりがひどくなってしまいます。また、タバコは鼻やのどの粘膜を刺激して症状を悪化させるので、アルコールやタバコは控えた方がよいでしょう。
    戦後、花粉症患者が増加した要因として、スギの植林があげられますが、食事内容の欧米化も要因の一つといわれています。動物性タンパク質、高脂質の食事内容に片寄ると、花粉症を発症しやすくなります。偏食、睡眠不足、ストレスなど、現代人には花粉症を発症しやすくする要因がたくさんあります。
  • 花粉を室内に持ち込まない工夫を
    家の中では、花粉の飛散量の多い日は窓を締め切り、花粉のシーズン中は布団や洗濯物を戸外に干すのも控えた方がよいでしょう。掃除は、掃除機をかけたあとに、ぬれた雑巾で丁寧に拭き掃除をします。室内が乾燥していると花粉が空気中を浮遊しやすくなるので、湿度を60%以上に保つよう注意しましょう。また、空気清浄機を使って花粉を除去するのも1つの方法です。

参照
健康Salad エンパワーヘルスケア株式会社


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