花粉症に備えよう
 


  暖かく天気が良い日にかぎって、鼻むずむず、くしゃみ、鼻水、目はかゆくて涙が止まらない花粉症。春の到来は楽しみだけれど、これだけが悩みという方は多いはず。また、近年は花粉の飛散量が増え、それに伴い患者数も年々増加傾向にあります。花粉症の症状、原因、予防方法などを紹介いたします。

  花粉症の症状
    花粉症とは、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応。体の免疫反応が、花粉に過剰に反応することでこれらの症状が現れます。すなわち、これらの症状は、体が花粉を外に出そうとするために、「くしゃみ」で吹き飛ばしたり、「鼻水」「涙」で花粉を洗い流そうとしているのです。症状の程度は、花粉の飛散状況によって変わってきます。

  • 鼻の三大症状(くしゃみ・鼻みず・鼻づまり)風邪の初期症状とよく似ているため、花粉症と気づかないこともあります。
  • 眼や喉のかゆみ、眼の充血、涙眼
  • 重症になると、微熱や倦怠感などの全身症状
花粉症は風邪が流行する季節と重なります。このため、発症の初期ではくしゃみ、鼻水が症状として同じことがあります。また急に悪化した他の鼻疾患たとえば慢性副鼻腔炎(蓄膿症)などとの鑑別が必要になります。
  花粉症の原因
   

「抗原」(花粉症の場合は花粉)が体内に入ると、身体が「抗体(=花粉症 の場合はIgE抗体(※))」を作って抗原を排除しようとします。これを 「免疫」といいます。
しかし、この反応が過剰に起こると、抗体が不着した肥満細胞から化学伝達物質が放出されます。
そして、くしゃみや鼻みず、涙眼などのアレルギー症状が現れるのです。
※ IgE抗体・・・・・・抗体の一種。体内で作られる量は少ないが、一定量を超えるとアレルギー反応を起こす


  花粉症にかかりやすい時期
   
  • 2月〜5月・・・スギ・ヒノキ(10月〜11月にもごく少量の飛散があって軽い症状)
  • 6月〜8月・・・イネ科の花粉症
  • 8月〜10月・・・ブタクサの花粉症

  花粉症にならないために
   

大量の花粉に出会うと、体が花粉に対する抗体を産生する可能性が高くなります。スギに対する抗体をたくさん産生すると、何らかのきっかけでスギ花粉症を発症しやすくなります。また、これまで軽症で花粉症であることに気がつかなかった方も、花粉を鼻からたくさん吸い込んだり、目に入ったりすると、花粉症の症状が強くなります。花粉になるべく接しないことは重要なことです。

  • マスク
    マスクは、花粉の飛散の多いときには吸い込む花粉をおよそ3分の1から6分の1に減らし、鼻の症状を少なくさせる効果が期待されています。
    花粉症でない方も、新たに花粉症になる可能性を低くすることが期待されていますが、風が強いと鼻の中に入る花粉はマスクをしていても増え、効果は減弱することがあります。
    マスクをしていても完全防備にはならず、過大に信用は禁物です。
  • うがい
    鼻の粘膜には線毛があり、粘膜の上の異物を輸送します。うがいは、のどに流れた花粉を除去するのに効果があります。
    外出から帰ってきたら、かぜの予防にもなりますので、うがいをしましょう。
  • 洗顔
    花粉が人間に付着しやすいのは表面に出ている頭と顔です。外出から帰ってきたら洗顔して花粉を落とすと良いでしょう。
  • 洋服の服地
    洋服に花粉がついてしまうので、花粉飛散している時の外出時には毛織物による上着やコートは避けたほうが良いでしょう。表面がすべすべした綿かポリエステルなどの化学繊維のものには花粉が付着しにくく、付着した花粉を吸い込む量を減らすことが期待されます。
  • めがね
    メガネは花粉の飛散の多いときには、目に入る花粉を2分の1から3分の1まで減らすことができますが、眼の症状をどの程度弱くすることができるのかは明らかではありません。
  • 屋内花粉が室内に侵入するのを防ぐ
    窓を閉め、洗濯物や布団などは外に干さないよう心掛けましょう。花粉が侵入した場合には、こまめに掃除を行い、花粉を除去するよう心掛けましょう。カーペットは花粉がつきやすいため、可能であればフローリングにする方がよいでしょう。また、布製のソファなども避けた方がよいでしょう。加湿器の使用は、侵入した花粉が室内で散乱するのを防いだり鼻粘膜を保護したりするのに有効です。
  • その他予防方法
    花粉が人間に付着しやすいのは表面に出ている頭と顔です。頭の花粉は、帽子などで避けることが可能です。
    また一般的な注意事項として、睡眠を良くとること、よい生活習慣を保つことは、正常な免疫機能を保つために重要です。風邪をひかないこと、お酒の飲みすぎに気をつけること、タバコを控えることも鼻の粘膜を正常に保つために重要です。

  花粉症かな?と思ったら
   

花粉症の診断の多くは、花粉飛散時の症状の有無と血液中にある花粉に対する抗体の存在で診断されます。さらに、耳鼻咽喉科では鼻の粘膜を直接みて、アレルギーの反応を観察します。
花粉症の症状が起こりはじめたごく初期では、鼻粘膜にまだ炎症が進んでおらず、この時期に治療を開始すると粘膜の炎症の進行を止め、早く正常化させることができるため、花粉症の重症化を防ぐことができるので、治療は早い方が良いのです。
ひどい鼻の症状がある場合は耳鼻咽喉科、目の症状がひどい場合は眼科をおすすめします。内科、小児科、アレルギー科などでも診療が受けられます。

花粉症関連グッズはマスク、メガネのほか様々なものが出されていますが、実際に花粉症の症状を良くするというデータは、充分にないのが現状です。(甜茶、ヨーグルト、鼻の穴にぬるクリームなど)

参照:厚生労働省「花粉症特集」、エンパワーヘルスケア「今月の医療情報(花粉症)」


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