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| | 今、「主婦湿疹」といわれる主婦特有の湿疹が注目されています。炊事や洗濯などの水仕事を長時間繰り返して行うことや、ストレスが原因で起こります。 湿疹は利き手の親指、人差し指、中指など、よく使う指から順にできることが多く、しだいに手の平全体にひろがっていきます。カサカサに乾燥して皮がむけ、ひどくなると手の甲のほうにも拡大して、あかぎれや小さなブツブツができ、ジュクジュクしたり、かゆみなどの症状が起こります。主婦湿疹は、手以外に症状がみられないことが特徴です。 |  |
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| |  「主婦湿疹」は、できるだけ症状の軽いうちに治療をするようにします。皮膚科では、生活指導と薬物療法を並行して行います。 重症の場合は、ステロイド外用薬に保湿剤を併用して使用します。軽症の場合は、保湿剤だけで治療します。適切な薬を使えば1〜2週間で湿疹は改善しますが、生活習慣を変えないと、再発を繰り返します。 |
| |  主婦湿疹にかかるのは、家事をきっちりと行うまじめな主婦に多いといわれます。家事は毎日のことなので、負担の軽減が大きな効果になります。治療には家族の協力を得ることも必要です。 |
| | ● | 食器は、洗剤で洗う前に汚れをできるだけ落とすようにする。古くなった衣類やいらない布でふき取っておく。 | ● | 食器は少量の洗剤を溶かした湯に汚れが落ちやすくなるまでつけておき、油汚れを浮かしてから洗う。 | ● | 洗剤は、水で薄めて使う。 | ● | お湯の温度をなるべく低く設定する。 | ● | 自動食器洗い機を使う。 | ● | 木綿の手袋をした上にゴム手袋をする。 | ● | 食器洗いを、家族で分担してもらう。 | ● | 小皿はたくさん使わず、大皿料理にする。 | ● | 水仕事のあとは必ず保湿剤やハンドクリームを塗る。 |
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