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虫歯、歯周病、口臭の原因「ドライマウス」
 

肌や目と比べて、外から見えないために、軽視されがちなお口の乾燥。違和感はあっても我慢している、どうしていいかわからないという方も少なくないでしょう。しかし、虫歯や歯周病などお口のトラブルに繋がることも…。医療機関でのケアで症状が改善することを知ってください!

 
4人に1人が悩んでいるドライマウス
    ドライマウスとは単純に言うと「唾液が不十分で口が乾燥している状態」のことです。
 
口や喉、唇の乾きを感じる、夜間に口が乾いて目が覚めることがある、パンやビスケットなどの乾いた食べ物が飲み込みにくくなる、入れ歯が合わなくなるなどの症状や、乾燥状態が続くことで口の中がピリピリし、舌に痛みが生じることもあります。
 
推定患者数は3000万人とされ、日本人の4人に1人が該当するとも言われます。しかし、ドライアイに比べると認知度が低く、治療が可能なことを知らない方も多いようですが、ドライマウスの多くは原因を除去すれば改善すると言われています。
 

 
ドライマウスになると唾液の作用が損なわれる
    唾液には次のような働きがあります。
 
◆抗菌作用
唾液に含まれる「ラクトフェリン」などの抗菌物質が虫歯菌や歯周病菌の侵入を妨げ、増殖を防ぎます。

◆歯の再石灰化作用
食事で口の中は酸性になり歯の表面のミネラルが溶け出されますが、唾液があると元に戻り、虫歯を予防します。

◆浄化作用
唾液は口の中の細菌や食べかすなどを洗い流してくれ、口臭の予防に役立ちます。

◆消化作用
唾液に含まれる酵素「アミラーゼ」が食べ物の消化を促進して、吸収しやすくします。

◆潤滑作用
口腔内の粘膜を潤し、発声や食事をしやすくします。

◆味覚作用
唾液が食品の成分を溶かして、味を感じやすくします。
 

ドライマウスになるとこれらの多彩な唾液の働きの恩恵を受けられず、虫歯や歯周病、口臭の原因を作ることになります。逆に唾液をたっぷり出せる人はお口のトラブルを予防できる健康な人と言えるでしょう。
 

 
ドライマウスは治る! 検査と治療の方法とは?
    ドライマウスの治療を進めていくには何が原因で乾いているのかを探る必要があります。そのための検査としては、問診、視診、唾液分泌検査、唾液腺の検査、血液検査などを行います。
 
これらの検査を希望する方はお近くの歯科医院にご相談ください。唾液の分泌が低下したことで虫歯などのトラブルが起きていないかも診てもらえます。原因がわかれば適した治療を行っていきます。
 
糖尿病などの病気が背景にあれば病気の治療を、薬の副作用によるものであれば薬を変更したり、減らしたりという対応を行います。唾液分泌低下が原因なら、唾液の分泌に関わる副交感神経を刺激する薬を処方します。
 
 

 
ドライマウスにいいセルフケア
    一方で、特別な治療をせず習慣を変えるだけで症状が改善するケースもあります。
 
いつも口があいている方は口を閉じてもらう訓練をします。口呼吸が癖になっている方は唾液が蒸発しやすくなっているので、鼻呼吸を習慣づけます。
 
また、ストレスは唾液分泌を妨げる元凶です。ストレスによる身体の変化に気付き改善していくことで、ドライマウス対策のアプローチをすることもあります。
 
あるいは入れ歯を調整することで症状が軽減する高齢者の方もいます。唾液の分泌量の低下ではなく、蒸発しやすいことが原因の方には「マウスピース」を使った治療が適しています。
 

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