医療情報一覧へ

 
ドライバーに気にしてほしい緑内障のリスク
 

70代80代のドライバーの交通死亡事故が増えています。認知症や緑内障が原因ともされ、ある一定の年齢を超えたら免許証を取り上げるべきだとの声もあるほど。しかし、対応次第で運転を続けることは可能です。では、どんな対策をしたらいいのでしょうか?

 
75歳以上の運転者の交通事故は2倍以上
    自動車の安全性能が向上することで日本国内の交通事故数は年々減る一方、75歳以上の高齢者による交通事故の割合は年々増えています。
 
内閣府のホームページによると、75歳以上のドライバーの死亡事故件数の割合は、75歳未満の運転者と比較して2倍以上多く発生しているそうです。理由として次のことが挙げられています。
 
●運転が自分本位になり、交通環境を客観的に把握することが難しくなること
●体力の全体的な衰え等から、運転操作が不的確になったり、長時間にわたる運転継続が難しくなったりすること
●反射神経が鈍くなること等によって、とっさの対応が遅れること
●視力等が弱まることで周囲の状況に関する情報を得にくくなり、判断に適切さを欠くようになること
 
その中でも、今回は「視力等が弱まること」による交通事故への影響をひもといていきます。
 

 
ドライバーが気付かない「緑内障による視野異常」
    日本人の視野障害の原因疾患の第一位は「緑内障」です。
 
緑内障とはじわじわと見えない部分が広がっていく病気のため、なかなか症状を自覚することができません。片方の目が見えなくても、もう片方の目で視野をカバーしてしまうためです。
 
それゆえ、検査をせず、かなり見えない部分が広がった状態まで放置されていることがあります。
 
そんな緑内障について、全国47都道府県の40歳以上(緑内障リスクが高まる年代。40歳以上の日本人の20人に1人が緑内障と言われています)の男女1万人のドライバーを対象に行った調査があります。そこで、緑内障による視野異常を、多くのドライバーが自覚していないことが明らかになりました。
 
緑内障で問題なのは、周りが見えなくても真ん中が見えるために視力が保たれている点です。しかし、真ん中が見えているだけでは、左右から飛び出してくる人や信号の変化を見落としてしまい、交通事故を起こすのも無理はありません。
 
安全運転のためには「良好な視力」だけでなく、「十分な視野」が必要なのです。
 
 

 
定期的な検査と適切な治療で安全運転を! 
    ただし、人間ドックや定期健診での検査は一般的に視力の検査しか行われません。そこで、視野検査をおすすめします。
 
視野検査は緑内障の早期発見につながる検査ですが、前述の調査でも「6割以上の人が受けていない」という結果が出ています。
 
また、検査で一度「異常なし」と診断された方も一生ならないという保証はありません。定期的に検査を行いましょう。せめて5年に1度は行いたいものです。
 
さらに、状態を悪化させないためには信頼できる主治医と治療を続けていくことが肝心です。治療は1日1回の点眼薬(目薬)を行うのが基本です。
 
緑内障は早く発見して早く治療することで、年齢を重ねても運転を続けられる可能性が高まる疾患です。視力だけでなく視野についても関心を持ち、これからも安全運転を楽しめるようにしていきましょう。
 

▲TOP

制作:エンパワーヘルスケア株式会社
ご利用規約
Copyrights ©2016 Empower Healthcare K.K. All rights reserved.