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認知症を正しく知ろう
 

もし家族が認知症になってしまったらどうしたらいいのだろう。そんな不安を抱いている人は少なくないと思います。家族が認知症ではないかと心配な方もいるはずです。そんな認知症について知っておくべき情報をご紹介します。
 

 
脳の障害によって知的機能が低下する病
    認知症とは「一度成熟した知的機能が何らかの脳の障害により持続的に低下すること」をさします。
 
認知症にもタイプがあり、アルツハイマー型が50~60%、レビー小体型、脳血管性認知症と続きそれぞれ原因が異なりますが、高齢になれば、これらが重なり合うこともまれではありません。アルツハイマー型であれば、脳に「アミロイドβ」というたんぱくや「タウたんぱく」という異常なたんぱく質がたまることで、神経細胞が死んでしまい、長い年月を経て発症してしまいます。
 
症状の始まりとしては、特に新しく経験したことを覚えておくこと(=近時記憶)が苦手になります。普通の老化やうつ病によってももの忘れはみられ、認知症と区別が難しいこともあります。
 

 
認知症ともの忘れの違い
    もの忘れは認知症の初期や生活支障がまだみられない前段階(=軽度認知障害・MCI)からみられます。生理的な老化によるものは体験したことの一部分を忘れる。ヒントで思い出すことが可能ですが、認知症は体験したことそのものを忘れてしまうという違いがあります。中高年になると若い頃と違って俳優の名前が出てこない、物を取りに行って「何だっけ?」は誰にでもあります。これだけでは認知症のもの忘れとはいえませんが、約束したのにすっぽかしたとか、大事なことを何度も確認しているのに覚えていないなどはリスクがあると思われます。

 
根本治療の薬はありませんが、意欲に差が出ることも!
    残念ながら現在、認知症の根本治療薬はありません。100種類以上の薬が開発されていますが、まだ病院で処方する薬はありません。現在は4種類の認知症のお薬が認可されていますが、対症療法薬です。
 
何年か前の状態に治すことはできませんし、飲み続けても進行を遅らせることも困難です。しかし、意欲がでて、注意力に効果があります。趣味を続けたり、笑顔で暮らせることを目標として自信やプライドを保つことが大切で何よりのリハビリです。
 

 
認知症の検査とは言わず、健康診断のひとつと話してください
    家族は躍起になって病院につれていこうとすると、「ボケ扱いして!」と喧嘩になってしまうことがあります。
 
老化は誰にでも訪れるものです。健康診断のひとつと話してください。その際、「認知症の検査」という言葉はなるべく避ける
ことが大事です。
 
うまくいかない場合はご家族以外の第三である友人、知人、包括支援センターの担当者、かかりつけの先生から話してもらいましょう。
 

 
精神科・神経内科などの専門医やかかりつけの先生に相談を!
    精神科、神経内科、脳外科に認知症を専門とする医師がいますが、実際には専門医は足りていません。各地域には研修を受け認定された認知症サポート医が診療にあたっています。
 
また、かかりつけの先生がいればその先生から専門医やサポート医を紹介してもらいます。いない場合は地域包括センターで相談に乗ってもらえます。ゆっくり話を聞いて、本人、家族に寄り添える医師やスタッフに出会うことが大切です。
 
診断が確定したら、一般的には薬物療法を開始し、ご家族と一緒に勉強しどのような対応が望ましいか話し合います。
 

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