『正しい情報を知ってワクチンを打ちましょう!』
子宮頸がんの約95%程度の原因は性的行為を介するHPV(ヒトパピローマウイルス)感染です。性行為の低年齢化などにより頸がんは、20〜30才代の若齢女性に最も高頻度で発生する悪性腫瘍になっています。性交経験後、最悪最短で5年で癌化すると言われています。世界初の癌予防を目的としたHPV頸がん予防ワクチンは、平成25年4月より定期接種になり、頸がんの撲滅に多大なる役割を果たすであろうと期待されておりました。しかし慢性疼痛などの副反応に対する原因精査のため、厚労省は平成26年4月より定期接種でありながら積極的な接種勧奨を差し控えるという対応を開始し、当初は80%前後の接種率が0.1%にまで低下し現在に至っています。(今でも定期接種には変わりありませんが、接種希望者は、個人で保健所に用紙の請求が必要となります)日本は、世界で一番最後にワクチンが認可されました。欧米でも、副反応は見られますが、日本のような騒動はなく、今は男子への接種も始まっています。日本では、もしもの疼痛対策も出来ています。このまま子どもたちへの接種が抑制されると、30年後地球上で子宮頸がんが最も多い国になってしまう事が懸念されます。
2017年10月村中璃子氏(医師・ジャーナリスト)がジョン・マドックス賞を受賞されました。この賞は、公共利益を第一に考え、風評被害や妨害、誤情報と戦いながらも正しい情報を導き出し、貢献した人物に送られます。世界中で、当たり前に使用されているにも関わらず、日本ではその接種が極めて低下している子宮頸がんワクチンに関する正しい情報を広めている人物として選ばれました。
海外のメディアでは大々的に報じられていましたが、日本のメディアはほとんど報じていないため、彼女の功績を知る人は少ないと思われます。私が、この情報を知った経緯は、なんと偏向報道を話題にしたあるネット放送だったのです。ワクチンに対するネガティブな報道は、大々的に行われるのに・・・。
また、70,000例以上の女子を対象として行われた我が国初の大規模調査による名古屋市立大学の鈴木貞夫教授の報告では、騒がれているワクチン接種後の多彩な副反応は、ワクチン接種とは関連がないとされています。
マスコミの加熱した報道を目の当たりした親にすれば、我が子への接種を控えることは理解出来ますが、その報道が真実でなければどうなるでしょうか?
この騒動の期間に本来なら接種出来た子供達に対する対応も行政は検討する必要があると思います。
クリニックでは、接種前には、ワクチンが必要な理由も子供達にお話しします。接種後30分クリニックに居ていただきます。(アレルギーの有無を確認します)性活動が活発になる前の女性に接種すれば、70%以上の予防が可能となります。6ヶ月の間に3回の接種が必要となります。
是非、貴女にも、お嬢さんにも接種をお勧めします。
このワクチンの接種の機会は、親と娘の初めての“性”の会話にして欲しいと思っています。私個人は、接種を推奨しています。また、最近の流れはワクチン再開の気運が見られ、近々国・厚労省も推奨するようになると思っています。
なお、接種後の定期的な検診の併用は、子宮頸がんによる生命への危険をほぼ100%防ぐ事が可能となります。 詳細は、クリニックへお問い合わせ下さい。
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