いかりこどもクリニック

最近流行の子供の病気について!

最近流行している子供の病気

5月16日〜5月22日当院感染症情報 ( )は前週
 
感染性胃腸炎(嘔吐・下痢症) 22名(前週31名)
(うちロタウイルス腸炎6名 前週2名)
水痘 1名(2名)
おたふくかぜ 0名(1名)
溶連菌感染症 10名(7名)
アデノウイルス感染症 0名(1名)
インフルエンザ 2名(A型0名 B型2名 前週は計2名)
手足口病 0名(0名)
ヘルパンギーナ 0名(0名)
RSウイルス感染症 3名(0名)
りんご病 0名(0名)
マイコプラズマ肺炎 0名(1名)

以上です。
インフルエンザもわずかながら流行が残っています。溶連菌感染症(下記参照)とロタウイルス腸炎(下記参照)が少し目立つようです。その他流行と言えるほどの感染症はありません。
08年から中学1年生と高校3年生を対象に、はしかワクチン(実際には、はしかと風疹の2種混合ワクチン)の2回目接種があるのをご存知ですか?その学年だけ公費負担で無料で受けられます。必ず絶対!受けてください。もちろん来年小学1年生になる園児を対象にした2回目のはしか、風疹混合ワクチンも必ず受けてください。

麻疹(はしか)

<症状>
発熱、咳、鼻水で発症。発熱だけと言うのはほとんどなく、多くは咳、鼻水を伴います。はじめは麻疹特有の発疹はみられません。これが2,3日続きいったん熱が下がったかなと思ったら(半日ほど)、高熱と伴に耳の後ろあたりから発疹が徐々に出現、次の日くらいから全身にひろがります。発疹が出現する前後で(2〜3日)口腔粘膜にコプリック斑と呼ばれる麻疹特有の斑点がみられます。以後39度以上の発熱が続きます。回復までは7〜10日。合併症がなければこれで終了です。
<合併症>
肺炎、中耳炎、心筋炎、脳炎など。脳炎は重症で、1000人に1人とされています。麻疹にかかったら防ぐ手だてはありません。
<潜伏期>
10日前後

麻疹にかからないのが一番です。予防接種だけが防ぐ方法です。麻疹にかかると乳幼児ではインフルエンザに比べて格段に入院する率が高いのです。特効薬もありません。でも、麻疹の診断は我々小児科でも意外と難しい時もあります。インフルエンザなどのように簡単にウイルスを検出する技術が確立されてもいません。

ロタウイルス感染症

最近は感染性胃腸炎の原因ウイルスとしてはノロウイルスが有名で、ロタウイルスは意外と知ってる人が少ないのが現状ですが、実は小児にとってはロタウイルスがノロウイルスに比べて点滴を要する場合や入院する頻度が高いことを知っておいてください。冬季に流行することが多く、例年この時期の流行がみられます。以前は1月から3月くらいまでの流行が多くみられましたが、最近は少し流行の時期がずれている感があります。
多くは発熱と嘔吐で発症し、続いて頻回の下痢がみられるようになり、便色は白っぽくすっぱい匂いがするのが特徴てすが、かならずしもそうではないこともあります。発症後1週間くらいは感染力があります。3か月以下の乳児は発症することはほとんどありません。それ以降の乳児や2才以下の幼児は脱水がひどくなることがよくみられます。4,5歳までの幼児も注意をした方がいいでしょう。成人は感染しても症状のない場合が多いとされています。潜伏期間は1日〜2日程度。
2011年末からロタウイルスワクチンの接種が可能となりました。ワクチンは生後2か月から3か月の間に2回接種となります(自己負担)。

溶連菌感染症

時々流行がみられますが、多くの方がご存知ないようですね。溶連菌という(溶血連鎖球菌の略です)細菌による感染症です。いくつかの異なる病態がありますが、溶連菌性咽頭炎について述べます。簡単にいうとノドの風邪と思っていいかもしれません。典型的な症状は発熱、ノドの痛み、かゆみを伴った発疹(あせも様)、苺状舌と呼ばれる舌のブツブツが特徴です。必ずしもこれらの症状が全部出るわけではなく、咽頭痛だけというのもあります。ノドの所見は特徴的でノドだけ診て診断できることもあります。ただ3歳未満はこれらの特徴が出にくいとされています。飛沫、経口、接触でうつります。潜伏期間は2〜5日とされています。症状は3〜5日以内でおさまりますが、抗菌剤(抗生剤)を1〜2週間服用しなければいけないこと、そして腎炎やリウマチ熱の合併症に注意が必要です。実はリウマチ熱(俗にいうリウマチではありません)は日本では近年ほとんどみられず(私も小児科医になって20年みたことがありません)、腎炎の合併に注意するだけでいいでしょう・・・これもまれですが・・・。溶連菌感染症のやや重いタイプで全身に発疹が出現し、1週間くらいしてから皮膚がむけてくる猩紅熱(しょうこうねつ)と呼ばれる状態がありますが、これも近年ほとんどみられず、割と軽症がほとんどです。複数回かかることがあります。

RSウイルス感染症

RSウイルスはカゼの原因ウイルスのひとつです。冬季に多いとされていたのですが、近年は夏からすでに流行がみられます。乳幼児が感染すると時には高熱が続き(5日〜7日程度)、咳がひどくなるのが特徴です。喘息様症状がみられることもしばしばあります。生まれつき重い基礎疾患や心臓の病気を持った患児、未熟児で生まれたこどもさんは、重症化することもありますので注意が必要です。RSウイルスは一度かかったからと言って安心はできません。感染しても一生免疫の獲得はないので何回でもかかります。小児から高齢者まで感染して発症する可能性はあります。ただ感染を繰り返すうちに症状は次第に軽くなるものと思われます。


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