通常のMRI、MRA画像の撮像以外に、この機種から可能となった全身の拡散強調画像による悪性腫瘍検査を行っています。また、あまり一般的ではありませんが、頭部撮像のルーチンは痴呆(認知症)と脳血管障害の極早期診断に適した設定にしてあります。
この装置は二台目です。初代は平成9年に導入し,平成16年末まで使用した0.5T機でした。
ところで、MRI装置の名前についているTですが、テスラと読み、磁力の強さを表す数字(静磁場強度といいます)です。現在日本国内で使われているのは小さいほうから順に0.1T、0.2T、0.3T、0.35T、0.4T、0.5T、0.7T、1T、1.5T、3Tの10種類在ります。当然数字が大きくなるほど強力です。この内、0.4T機以下を低磁場装置、0.5T機を中磁場装置、1Tと1.5T機を高磁場装置、3T機以上を超高磁場装置と呼んでいます。ただし、0.5T機は事実上生産終了状態にあるため、これからは1Tが中磁場装置、1.5Tが高磁場装置と呼ばれるようになるかもしれません。
さて、みなさんもホームページその他でご覧になったことがおありの、「圧迫感のないオープン型装置」と称するMRI装置で現在日本にあるものはすべて低磁場装置です。MRI装置の性能は、あくまで理論値ですが、静磁場強度の三乗に比例することになっているため、1.5T機は0.5T機の九倍の性能であることになります。実際、現在使用中の1.5T機は以前使用していた0.5T機にくらべ、半分以下の時間で四倍以上細かい像を得ることができます。それを体感したので当院では0.5T機の使用を終わり、全面的に1.5T機に切り替えました。 |