小児科の問題について意見を述べています。
はやしクリニックのある上越市、春日山の四季おりおりについて書いています
子宮頚がんワクチンの助成制度についてお知らせ
各種の予防接種について解説いたします
助成制度により。無料で接種が受けられれるようになりました。なお、今いくつかの課題があります

小児科はやしクリニック/よくある質問

Q.伝染病で園をやすまなければいけない場合は?−上越市の病後児保育を利用できます
A.伝染病や病気の回復期においては、上越の運営する2箇所の施設(わかくさ、がんぎどおり)で病気の子の保育をしてもらえます。病気で診察をした後、病後児保育施設での保育を希望される場合は、主治医が指示書(無料です)を書きます。これを持っていけば、病気のお子さんを保育してもらえるしくみがあります。詳しくは、市の子育て支援課へ問い合わせるか、当医院の医師にお尋ねくださいませ。
Q.インフルエンザワクチンQ&A
A.Q:インフルエンザワクチンの効果は100%ですか?
A:100%ではありません。しかし。インフルエンザの合併症、死亡を予防します。今までの日本のデータでは、65歳以上の高齢者で45%の発病予防効果、80%の死亡予防効果があります。乳幼児では、熱が出る出ないで見た場合、1〜6歳で20〜30%の予防効果です。アメリカの大きな調査では、1〜15歳で77〜91%、3〜9歳で56%、6か月〜2歳で66%の予防効果をあげたという結果です。気管支が弱い子や集団生活にはいっている小さい子は重症化予防のため、接種がのぞましいと思います。

また、10歳以上の小児においては、インフルエンザの薬タミフルの使用が制限されており、ワクチン、手洗い、うがい、流行期における人ごみへの外出を控えるなどの予防策が見直されております。

Q:ワクチンはいつうけるの?
A:インフルエンザの流行は早ければ12月末に始まります。接種から抗体ができて、効果がでるまで2週間かかりますので、12月中までに終わらせましょう。

Q:ワクチンを10月にうけて効果はいつまで持つの?
A:注射後5か月間、抗体は持続します。流行のおわる来年の3月まで効果が期待できます。12月に予約が集中し、注射が受けられないとこまりますので、できれば10月末までには1回目のワクチンをお受けすることをお勧めいたします。



Q:卵アレルギーの子はうけられるの?
A:ワクチン製造の過程で鶏卵を使います。このため、ワクチンにはごく微量の卵成分を含みます。ワクチンは精製してますので、まず問題ありませんが、卵を食べて強いアレルギー(蕁麻疹)をだした人は注意ィが必要です。接種にあたっては、前もって皮内テストなど検討が必要な場合があります。ご相談くださいませ。

Q:ワクチンはインフルエンザ脳症を防ぐの?
A:日本小児科学会の見解が2004年にでています。今までの調査では脳症患者とワクチン接種率に統計学的には有意差はなかったというものです。しかし、インフルエンザ脳症は、インフルエンザ患者に発症する疾患であることから、インフルエンザ罹患の可能性をへらし、その結果として脳症のリスクを減らすという意味で、ワクチンに意義はあるとしております。
Q.最近の喘息治療は?
A.気管支喘息は、ハウスダストやダニ等のアレルゲンやタバコ、運動刺激によって気道(気管支)が狭くなります。急に息苦しくなるのが喘息発作ですが、発作の無い時でも、気管支には慢性的に炎症変化が起こっている場合があります。

このため、発作予防の為には日頃から慢性炎症を抑える薬(コントローラー)を使用する必要がでてきます。

コントローラーには、ロイコトリエン拮抗薬などの抗アレルギー剤、吸入ステロイド剤が主役となります。

補助治療として、テオフィリン製剤、長時間作用β2刺激薬があります。

2005年発表された小児喘息のガイドラインでは、症状の持続する場合、吸入ステロイド剤が治療の中心にすえられました。

最近の、都道府県別の喘息患者さんステロイド吸入薬の使用率をしらべたところ、その使用率が高いほど、ぜんそくが重症化する例(喘息で命を落とす例など)が少ないことがわかっております(2006年のデータ)。



当医院では、ガイドラインを参考に患者さまの病状に応じた治療を行っております
Q.任意の予防接種について教えてください。
A.3種混合や麻疹風疹混合ワクチンなど定期接種に定められたワクチン以外には、インフルエンザワクチン、おたふくかぜワクチン、水痘ワクチン、B型肝炎ワクチン、そして肺炎球菌ワクチンがあります。
インフルエンザワクチンについては別に述べます。B型肝炎ワクチンはB型肝炎HBS−抗原陽性の母体から生まれた赤ちゃんや医療従事者など、ハイリスク群と呼ばれる人が受けます。

一般に、おたふくかぜワクチンと水痘ワクチンを受けております。1歳以上のこれらの病気にかかったことがない子供さんが対象です。

水痘ワクチンー
 水痘にかかると皮膚病変だけでなく、水痘脳炎が患者3.3万人に1人、急性小脳失調になる人が、患者4000人に1人と報告されております。これらは希な合併症ですが罹りたくないものです。また、水疱をひっかいて細菌感染を合併することがあります。成人で水痘になると15%に肺炎を合併するというデータもあります。ワクチンはこれらの合併症に有効です。

ワクチン接種後の抗体陽転率は95%、ワクチン後に罹る人は6.2%、多いデータでは30%という数値もありますが、いずれも軽症ですんでおります。

こどもさんがかかって、接触した大人が水痘に未罹患の場合、大人は発病します。接触から2日以内にワクチンを受けると発病を予防できる可能性が高いことが知られています。

おたふくかぜワクチンー
 おたふくかぜの合併症で多いのは、髄膜炎です。これで脳障害を残すことは希ですが、高熱、頭痛、嘔吐症状が強く入院が必要になります。髄膜炎の合併率はおたふくかぜ患者の3%、10%であるという報告もあります。成人男子では25%に睾丸炎(不妊になることは少ないようです)、成人女子で15〜30%に乳腺炎、5%に卵巣炎が合併するといわれております。

ワクチンを接種すると、このような合併症にかかることは希となります。発症予防効果も十分に期待できます。
Q.こどもの花粉症は増えているの?対策は?
A.こどもの花粉症は増えています。3月にはいり、天気のよい日には、目のかゆみや鼻水やくしゃみを訴えてくる子供さんが多くみられます。

そもそも、アレルギー性鼻炎は10歳前後に多く、その原因はダニとハウスダストが原因で症状は、通年性(季節を問わないでいつも症状がある)でした。

しかし、最近、アレルギー性鼻炎の低年齢化が指摘されており、しかも2月から5月のスギ花粉症の時期に多く見られるようになりました。検査ではスギがアレルゲンです。こどもさんの場合、鼻腔がせまく、アレルギー性炎症でちょっとでも鼻粘膜がはれても、鼻づまり症状が強くでて、とてもかわいそうです。この時期、くしゃみ、鼻水、鼻閉があり、目をこすっていたら、花粉症が疑われます。ご相談ください。

花粉対策として
1.花粉は晴れの日、風の強いときに飛びます。また1日の中でも午後1〜3時、日没の5〜7時に多く飛散します。飛散ピーク時の外出には注意しましょう。
2.外出の際には、マスクを付け、つばの広い帽子をかぶるのがよいでしょう。大人ですとサイドにカバーのついた眼鏡着用が眼症状予防に有効です。
3.外出後にはうがい、洗顔、洗眼をするといいでしょう。服についた花粉は室内に入る前によく落としましょう。帽子やきていたコートなどは玄関の衣服かけに掛けておき室内に持ち込まないようにしましょう。
4.外にほした布団は十分にたたいて花粉を落としさらに掃除機をかけるとよいでしょう。洗濯物はよく花粉を払い落としてからとりこみましょう。
5.その他、親の喫煙は、こどもさんの鼻の粘膜を傷つけますので避けましょう。
6.薬物療法が有効ですのでご相談ください。

また、秋には春のスギ花粉症ほど悩ましくありませんが、それでも雑草、おもにキク科植物の花粉がとびます。ブタクサ、ヨモギ、カナムグラが主な原因になります。
Q.ノロウイルスによる感染性胃腸炎の取り扱いは?
A.ウイルスによる胃腸炎は11月にはじまり5月ごろまで続きます。ウイルスは、ノロウイルス、ロタウイルスが主でアデノウイルスがそれらに続きます。中でもノロウイルスは平成16年冬に老人ホームで集団感染があり重症者も出たためクローズアップされました。

実は、このノロウイルス感染症は小児科領域では、以前から吐き下しの風邪として知られていました。特別視する病気ではなかったのです。脱水症状などに適切な対応をすれば重症化しません。

感染のルートは3つあります。いづれも経口感染です。
1.ウイルスの付いたカキの生食で発病する。
2.調理する人が感染していて、その人が扱った汚染食品で発病する。
3.ノロウイルス胃腸炎の患者の吐物や下痢便にふれて、手洗いが不十分な手にウイルスがついていて2次的に感染する。

ノロウイルスの伝染力は強く、患者さんがしっかり触った場所には約100のウイルスが付いていますが、この数ですと石鹸でしっかりと手洗いをすればうつりにくいとされています。

ただし、発病直後の人の排泄物の対処は重要です。下利便1gには1千万個のウイルスがいて、トイレットペーパー10枚重ねて拭いても10〜100個のウイルスが手にちてしまいます。吐物や下痢便中のウイルスは、トイレ近くのドアノブや洗面台の蛇口の手の触れやすい場所に付着してます。おむつの汚染度も高いので注意しましょう。

汚物や汚物箇所に触れた場合、十分な手洗いと消毒が必要です。
厳密な汚物の処理にはマスク手袋着用が必要で、次亜塩素酸ナトリウムの入った液でふくのが有効です。
ミルトンなら50倍希釈、ブリーチやハイターなら100倍希釈液を用います:注1参照)。
(注1:ただし、この濃度は比較的高濃度です。直接手を触れないように、使い捨ての手袋を用いて処理にあたってください。
また、高濃度の場合は床の色落ちが出る可能性もあります)
また、85℃、1分以上の加熱も有効です。ノロウイルスの場合アルコールには消毒効果はありません。
 とにかく充分な手洗いが先決です。
Q.聴こえてますか?−発達に影響しますか?
A.赤ちゃんは、お母さんの声や周囲の音を聞き、それに反応して「ウーウー」などと声を発して、話をする準備をしています。
もし、聴こえが悪いと、話していることがわからないため理解力が低下したり、行動の遅れにつながります。結局発達の遅れにつながることもあります。言葉の獲得に大事な年齢は0〜2歳です。できれば早いうちに聴力低下を見つけ出し、早期から言葉の教育をしてあげたいものです。上越市では、母子手帳に生後3,6,9,12か月、1歳半時の聞こえのチェックリストをはさんでおります。このチェックリストを参考にして、もしも赤ちゃんの聴力について心配がございましたら、医師にご相談ください。
Q.麻疹抗体価を知りたい。抗体が低かったらワクチンを受けられますか?
A. 一時、全国的な検査の試薬不足により、麻しんの抗体が測れない時期がありましたが、現在は検査ができます。検査は自費で検査の予約は不要です。

 また、麻疹ワクチンも予約のうえ、接種可能となっております。

 なお、予防接種法に基づく小児の麻疹風疹混合ワクチンは従来どおり受け付けております。
Q.日本脳炎の予防接種は中止されたの?
A.Q1.日本脳炎の注射は受けられなくなった?
A1.厳密にいえば中止されたわけではありません。ご家族の希望があれば、現行とおり予防接種法にのっとり公費で受けられます。その際に承諾書が必要となります。
今まで国は接種を勧めてきましたが,現行ワクチンではADEMという病気を引き起こす可能性がある為、慎重を期し、接種を積極的に勧めないと決めました。
Q2.副作用のADEMとはなんですか?
A2.ワクチン接種後の数日から2週間後に発生する脳神経系の病気で、発熱、頭痛、けいれんや運動障害などの症状がでてきます。治療で回復することが多いのですが、10%に運動障害が残るとされています。
ADEMは接種の70〜200万人に1回の頻度で起こります。ただし、ADEMは日本脳炎ワクチン接種以外での病気(感染症)でも起こり、ワクチン後に発病した場合、ワクチンが原因か、たまたま同じ頃にかかった感染症が原因なのか、区別が困難なことが多いのです。
Q3.日本脳炎ワクチンでどうして、ADEMが起こると考えられてますか?
A3.現在の日本脳炎ワクチンは製造の過程でマウスの脳を用います。ワクチンの精製度はたかいのですが、微量に残ったマウス脳成分がワクチンに混入し、悪さをするのではないかと推測されています。
Q4.もう日本脳炎ワクチンはやらない?
A4.日本脳炎は今も年間10人ほど発生しております。数はすくないのですが死亡率が20%と高く後遺症も残す場合が多い嫌な病気です。近年は九州、西日本を中心として、主に高齢者に発病し子供に少ない傾向にあります。
日本脳炎の原因ウイルスは豚の体内に潜んでいます。コガタアカイエカが媒介者となり豚内のウイルスが人に持ち込まれ感染が成立します。豚の日本脳炎感染率が高い地域ほど人の感染例も多い傾向にあります。
現在、九州西日本での、豚の日本脳炎ウイルス抗体陽性率が高く、東・北日本では低い傾向にあります。豚の抗体陽性率は北陸では20〜40%、新潟県は10%でした(2004年のデータ)。しかし、最近は抗体陽性率が高くなる県が増えております。不幸なことに2006年9月、熊本県で3歳の男子が日本脳炎にかかってしまいました。今後の動向に注意が必要です。発病が見られた地域やそこに赴く場合は必要と考えられます。そのほか、心配な方も相談のうえ、受けられております。
Q.水いぼの扱いは?
A.夏になると肌をだす機会が多いので、水いぼの子が目立ちます。からだや手足のこすれる部分に小さな1〜3mmの粒状の丘疹が複数みられます。肌がデリケートな子はかゆがります。引っ掻いてあちこちに広がります。
 
 で正式には伝染性軟属腫といいます。肌と肌の直接接触や、タオルなどの物をかいして他人に伝染しますが、伝染力はそれほど強くありません。一度いぼができてしまうとなかなか消えない場合がありますが、90%の子は1〜2年で自然治癒します。
 
はやくなおしたい場合は、消毒後ピンセット内容物をとってしまう方法(家庭ではしないでください)や、ドライアイス等で焼く方法がありますが、痛みをともないます。かゆい時には、かゆみ止めの内服をしてもらいます。これは、引っ掻き拡大するのを防ぐ意味もあります。軟膏は根本治療ではありませんが、かゆみ止めや化膿止めとして用いることはあります。
 
園や学校は休む必要がありません。水いぼのある部分が露出している場合は、園によっては「なんらかの治療をしてきて下さい」と求められることがります。
 
また、プールなどの肌の直接触れ合う場では、タオルや水着、ビート板や浮き輪の共用は控えましょう。
(以上、わたしが新潟県小児科医会
Q.上越では麻疹ははやってますか?
A.8月時点で、上越を含め新潟県では麻疹の発生は確認されていません。
しかし4〜5月、ほぼ同時期に茨城県と千葉県で集団発生がみられ、各地で発病が確認されています。新潟県レベルでみると、お盆すぎ人の移動があった為か、少数ながらはしかの患者がでたとのことです。1歳をむかえたら予防接種(麻疹風疹混合ワクチン)を受けましょう。
Q.インフルエンザの治療は?
A.お薬は病状により個々に判断しますが、抗ウイルス薬、咳鼻水の症状への薬、解熱剤などです。抗ウイルス薬は良く効きますが、まれに吐き気.食欲不振、不眠ねごとがあり、ごく稀に熱にうなされて行動異常がでるとされます(この場合薬は中止します)。発熱は感染への生体反応です。必ずしも平熱まで下げる必要はありません。冷却、水分補給は有効です。厚着や寝具のかけすぎにより熱がこもらない様にしましょう。39度以上で元気なく、ぐったりする場合は解熱剤を使用してもかまいません。
ただし、こどもの解熱剤はアセトアミノフェンを選びます。
家庭での注意点は、安静と栄養.水分補給、加湿など。高熱が3日をこえ解熱傾向がない、嘔吐や脱水でぐったりする場合、咳が苦しい時は再診察が必要です。
けいれんは要医療です(けいれんは、発熱前のふるえと違って目がぎろっとして手足がかたくなったりガタガタします。唇の色は紫になります)。
ごく稀な脳症(意味不明な言葉、理由のないおびえや変な行動と意識障害、15分以上続くけいれん)は救急医療の対象です

なお、タミフルと転落事故との関連が問題となっております。昨年までのタミフルと異常行動の調査では、インフルエンザにかかって異常行動を示した人はタミフル服用なしで10.6%、タミフル服用例で11.9
%でした。これには統計学的有意差はなく、タミフルが即、危険というデータではありません。今後も調査が継続されておりますので注目したいと思います。なお、タミフルの使用の有無にかかわらず、熱にうなされて幻覚や夜驚がでたり、いつもと違う行動をとる場合があります(熱せんもうと言います)。インフルエンザ発症の2日間、熱のあるときはお子様の様子に十分注意をはらってください。
なお、インフルエンザの治療薬には、タミフル以外にシンメトレル(A型のインフルエンザのみに効きますが効きが悪くなっています)や、吸入のリレンザがあります(リレンザの吸入をうまくできるのは小学生ぐらいからです)
Q.抗インフルエンザ薬の情報について教えて
A.インフルエンザ薬にはインフルエンザAにのみ効くアマンタジン(一般名:シンメトレル)と、A型もB型にも効果が期待できるノイラミニダーゼ阻害剤が2種類あります。オセルタミビル(一般名:タミフル)はみなさんが、よくご存知の内服薬です。もう一つ、ザナミビル(一般名:リレンザ)があります。このリレンザというくすりは口から吸う吸入薬です。

ノイラミニダーゼ阻害剤は、ノイラミニダーゼという酵素の働きを阻害することにより、細胞内で増えたインフルエンザウイルスが、感染細胞表面より外に排出されるのを抑え、他の未感染細胞へ拡散していくのを防ぐことで、インフルエンザウイルスが気道内で増加し、症状が悪化するのを軽減するものです。

タミフルの服用に際し、異常行動が認められる可能性が指摘されています。タミフルは、薬が一度、血液の中に溶けてから、それが気道に達し、ノイラミニダーゼ阻害作用を発揮します。
この際、血液中のタミフル成分が神経の働きに一時的に乱れを生じせしめ、これが副作用ではないかと問題視されているようです。

その異常行動に関しては、医学的には因果関係が明確であるとはされていませんが、タミフルには、以下の注意書きが添付されております。
「10歳以上の未成年の患者においては、因果関係は不明であるものの、本剤の服用後に異常行動を発現し、転落等の事故に至った例が報告されている。この為、この年代の患者には、合併症、既往症等からハイリスク患者と判断された場合を除いては、原則として本剤の使用を差し控えること」

一方の、吸入薬のリレンザですが、気道の粘膜細胞を次々と壊していくウイルスに対し、吸入されたくすりが、直接的に気道の細胞に働く点が、タミフルと異なります。吸入されたくすりが、直接に気道に達する点で効果発現の面で期待できます。また、吸入された場合の薬の吸収率は10%ほどとされ、血中へ移行するくすりの量はごく少ないと考えられています。過去の使用量が少ないため、副作用報告は希です。今後、注目していきます。
リレンザは5歳以上で吸入可能です。
本シーズンはリレンザの需要が高まると考えられます。
 
Q.伝染病で園をやすまなければいけない場合は?−上越市の病後児保育を利用できます
A.伝染病や病気の回復期においては、上越の2箇所の施設(わかくさ、がんぎどおり)で病気の子の保育をしてもらえます。
市が運営してます。ご不明の点は医師にお尋ねくださいませ。
Q.百日咳にかかったら2種混合ワクチンを受けるの?
A.3種混合ワクチン(DPT)を受けてない方が、百日咳にかかってしまった場合はDTトキソイド(2種混合)をうけることになります。これは予防接種法にもとづかない接種になりますが、H18年4月以降から上越市、妙高市の公費負担で受けることが可能となります。
Q.生後6か月を過ぎたけどBCGはうけられる?
A.H17年4月に結核予防法が変わり、BCGは生後6か月になる前にBCG接種を受けることになりました。上越市,妙高市では4か月健診の時にBCGを接種します。病気などで6か月を過ぎた場合は,法律による定期接種は受けられませんが1歳までは,個別でBCGを受けられます。その際の費用はH18年4月からは市の公費負担です。

なお、BCGは、乳児期の1回接種となりました。これにより結核性髄膜炎や粟粒結核などの重症結核の発症を予防します。免疫効果を持続させるための再接種は世界保健機構(WHO)が効果に科学的根拠がないことを発表しており、小学生へのBCGは中止されました。
Q.新型インフルエンザの予防接種はどうなっていますか?
A.新型インフルエンザワクチンの供給量(新潟県分)が公表されました。出荷から医療機関に供給されるのに10日かかっています。
(1)第1回出荷分(10月9日;医療従事者1回目接種用)は10,358人分(20,716回分)ですが、医療従事者葉1回接種となり、10358人分が11月初旬の妊婦基礎疾患をもつ人用になると思います。
(2) 第2回出荷分(10月16日;妊婦及び基礎疾患を有する者1回目接種用)は、12,751人分(25,502回分)
※ 第3回出荷分(11月6日予定) は、33,725人分(67,450回分)になるもよう。
 合計すると、もし全員を1回接種とすれば、11月は約10万人分が供給されることになります。
 これは、新潟県の妊婦、基礎疾患患者の数を考えるとけして多い量ではないと思います。
 なお、10月24日の時点で新型インフルエンザのワクチンの予約は受け付けておりません。これは、医院へのワクチン供給の予定が県より通知されていないためです。
Q.アトピー性皮膚炎にステロイドを使いますか? Q$A
A.Q1.ステロイド外用薬の治療を始めると、やめられなくなるの?
A1.いいえ、上手に使用して症状の軽快とともに外用はやめることが可能です。
症状にあわせて適切な強さのステロイド剤を開始し、軽快があれば弱いステロイド剤に変更、中止の方向にもっていきます。時には、長期に渡る治療が必要な場合がありますが副作用のでないよう、注意深く治療していきます。

Q2.ステロイド外用薬を中止するとリバウンドをおこすと聞きますが?
A2.外用薬の使用中、症状がおちついているように見えるため、自己判断や間違った判断で外用を中止してしまった場合、時に病状が悪化します。これを一般にリバウンドと呼んでいるようですが、これは間違いです。慢性炎症が続いているのに中止のしかたが適当でなかったために、単にもともとの病気が悪化したものです。リバウンドとは、ステロイドの内服や注射を突然中止した際、もともとの病状が悪化だけでなく、他の強い全身症状が出ることを指します。皮膚症状が軽快したら順を追ってお薬の強さと量を加減していきます。

Q3.ステロイド外用薬は成長に影響しませんか?
A3.乳幼児にステロイド内服を長期に使用した場合、成長障害がでる可能性があります。しかし、ステロイド外用薬の場合は通常の塗り方をしていれば、体の中に入っていく量は微量で、そのような心配はありません。また、ステロイドが皮膚に蓄積したり、体にたまることもありません。

Q4.ステロイド外用薬で皮膚が赤ら顔になりますか?
A4.薬の吸収のよい顔面やお年寄りの皮膚に、長期にわたって強いステロイド外用薬を使い続けると皮膚の血管が浮き出て皮膚が薄くなることが知られてます。このような現象は、適度な外用薬を適切な期間、おくすりを休む期間をもうけて使用していけば避けられるものです。

Q5.ステロイド外用薬で皮膚は黒くなりますか?
A5.ステロイドで黒くはなりません。日焼けのあとで皮膚が黒くなるのと同じで、皮膚の炎症がおさまった後で色素が残って、黒く見えることがあります。皮膚炎の赤みに隠れて見えなかった色素が、ステロイド外用薬により炎症がおさまって、かえって目立つためです。色素は時間がたてば薄くなっていきます。
Q.麻疹、風疹の予防接種方法がかわるの?
A.平成19年は春から関東地方を中心に、はしか(麻疹)が流行ました。はしかは春から流行する病気なので、今年もこれからの流行に注意をはらう必要があります。
 従来、はしかはワクチンを受けなかった乳幼児の病気でしたが、大学生など20歳前後で発病が特徴的でした。この20歳前後の発病者を分析してみますと、多くの場合は乳幼児期にはしかのワクチンを受けていました。ワクチン接種を受けたのに、かかる場合が多いことが問題となりました。

これは本来、ワクチンの免疫効果が長く維持されるはずべきものが、実は1回のワクチン接種では、長い免疫効果が持続されていなかったことを示しています。これは、S V F : secondary vaccine failure (解説)と呼ばれる現象です。

解説 #SVF:以前は、生ワクチンの免疫は1回の接種でほぼ一生続くものと考えられてきました。しかし、最近の研究では、1回目のワクチン接種後も、感染防御レベルの抗体が維持される為には、人は麻疹ウイルス野生株と接触する必要があることがわかりました。つまり、免疫が維持されるには、発病しないまでも、ちょっとずつでも麻疹患者との接触の機会が不可欠だったのです

 一回のワクチン接種だけでは、免疫を終生にわたり維持できないだろうことがわかった為、2006年4月1日に予防接種法が改定されました。具体的には今まで一回接種だった麻疹ワクチンと風疹ワクチンを混合として、これを1歳時と小学校入学前の1年間(年長さん)の2回としました。2回接種することで、時間とともに落ちていく免疫を長く維持しようとするものです。

この新制度で入学前に2回目のワクチンを受けられるようになりました。平成19年の時点で小学校1年生は2回うけられますが、平成19年で2年生以上の年齢層では、2回受けられないという問題が生じました。
この為、厚生労働省は平成20年春から5年間の時限的措置として、中学1年生と高校3年生に相当する年齢を対象に、公費負担で麻疹・風疹混合ワクチンを接種する方針をかためました。