
 ほくろの治療方法について
まずは本当にほくろかどうかを診断する必要があります。
当院ではダーモスコピー検査を用いて、ほくろかそれ以外の腫瘍(できもの)かどうかを正確に診断してから治療を行っています。
治療においては傷が最も目立たなくなる方法を選択します。
数mm大の小さなほくろでは高周波電気メスを用いて切除しています。(保険診療でできます)
3mm以上のものではくりぬき法(縫合はしません)、高周波電気メスのどちらかを症状、部位を考慮して選択しています。
高周波電気メスで治療するメリットとしては、術後の瘢痕をできるだけ少なくし、かつ整容面を重視した治療を行うことができ、さらに病理組織検査による確定診断を犠牲にしない点です。レーザー治療は保険の適応がなく、組織検査を行えない理由で行っておりません。
 尋常性ざ瘡(にきび)の治療について
ニキビでお悩みの方は非常に多いと思います。ニキビの治療には様々な方法がありますが、当院では丁寧なカウンセリングの後、最良の治療法を選択します。
外用薬では従来の抗菌外用薬のほかに、アダパレンという新しいタイプのニキビ薬が保険診療で使えるようになりました。自由診療になりますが、ニキビ、ニキビ瘢に有効な高濃度ビタミンCローションやピーリング効果のある化粧品も取り入れています。内服薬では抗菌薬、ビタミン薬を中心に、その方の体質にあった漢方薬も積極的に行っています。
最近、国内初のアゼライン酸配合クリームを取り入れました。今までの治療をあきらめた方、妊娠、授乳している方にはお勧めのクリニック限定化粧品です。
 シミについて
シミと一口に言っても多数の病気があります。日光性黒子といった紫外線によるものや、女性に多い肝斑(かんぱん)、後天性真皮メラノサイトーシスとった思春期以降にでてくる遺伝的なシミなどです。これらを正確に診断し、それぞれの病態に適した治療プランを立てます。液体窒素療法、高周波電気メスを用いた外科的治療、トレチノイン・ハイドロキノン漂白療法、ビタミンCローションを用いた外用治療、そして忘れてはならない紫外線対策について丁寧にご説明いたします。
 脱毛症の治療法について
脱毛症は大きく分けると円形脱毛症と男性型脱毛症に分類されます。
円形脱毛症は未だ原因不明ですが、自己免疫異常によるとする説が有力です。
単発のものでは半年から1年以内に自然治癒しますが、数が多いものや脱毛の範囲が広いものは積極的な治療が必要です。ステロイド、育毛剤、漢方薬の治療に加え、人工的にかぶれを起させて発毛を促す局所免疫療法も取り入れています。今までの治療でいい結果が得られなかった方は試みる価値があります。
男性型脱毛症(AGA)は自由診療でプロペシアを処方しています。診察料金、処方箋料、お薬代などを含めて一ヶ月で9000円ほどかかります。
 紫外線治療について
今まではオクソラレンという光感受性を高める薬を内服もしくは、皮膚に塗布してからUVA(長波長紫外線)を照射するPUVA療法がさかんに行われていました。
最近になり、従来のPUVA療法に代わり、311nmにピークを持つナローバンド(狭波長域)UVBの照射が行われるようになり、白斑(俗にいう白なまず)や乾癬(かんせん)の治療に大きな成果をあげています。掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎などにも有効であることが次第に明らかになってきており、適応疾患が拡大しています。
週2〜3回、少なくとも週1回は照射を行う必要があり、効果が現れるまでには数ヵ月を要しますが、健康保険が適用されますので費用はそれほど高額にはなりません。
従来の外用治療だけでは良くならなかった方は積極的に治療し、良好な結果が得られています。
 粉瘤(ふんりゅう)とは
頭、顔、体幹、腰殿部の皮膚にしこりがありませんか?そのしこりがつまむと動く場合、粉瘤の可能性があります。中心部の毛穴が開いて黒くみえる場合もあります。
脂肪のかたまりと誤診されているケースがたまにあります。
通常、痛みは伴いませんが、しばしば毛穴からバイ菌が入り感染を合併します。
そうなると、強い痛みと腫れを伴い、治療にも時間がかかります。
簡単な手術で摘出することができますので、気になるしこりがある方はご相談ください。手術は保険でできます。
 イボ(ウイルス性疣贅)の治療法について
手、足にできやすいウイルス性によるイボのことです。最も標準的な治療法は液体窒素による凍結治療です。しかしそれだけではなかなか治らない方も多いのが現実です。当院では電気凝固による外科的治療のほか、痛みがない治療としてモノクロロ酢酸やSADBEを用いた局所免疫療法を併用して治療しています。
 みずイボ(伝染性軟属腫)の治療法について
みずイボは軟属腫ウイルスに感染して生じる、主に子供に多い病気です。肌の弱いお子さん、アトピーのお子さんに感染した場合、何十個と多発することがあります。自然治癒することもありますが、当院ではできるだけ数が少ないうちに摘除しています。痛みを少なくするために局所麻酔のテープを貼ってから取るようにしています。痛みのない治療をご希望の方には自然治癒力を高める漢方薬を用います。
 とびひ(伝染性膿痂疹)の治療について
皮膚のわずかな傷、湿疹のあるところにバイ菌がつき、皮膚の表面でバイ菌が繁殖することで起こります。バイ菌が毒素を出すことにより、皮膚に水ぶくれ、じゅくじゅく、かさぶたなどが生じます。自分のほかの部位や他人にも移ることがあります。
治療は毎日必ず、石ケンを使用して患部を良く洗いましょう。これが一番大切です。当院では抗菌剤の内服薬や外用薬を処方します。しばしばMRSAという抗生剤が効きにくいバイ菌がつくことがあります。この場合は3,4日間治療してもなかなか良くならないことが多いです。放置すると重症化することがあり、診断には培養検査が必要ですので、お早めに
受診してください。
 アトピー性皮膚炎の治療について
アトピー性皮膚炎と診断されたことがある方は非常に多いと思います。かくして院長である私も小さい時にアトピー性皮膚炎と診断され苦労した経験があります。当院では最初にアトピー性皮膚炎とはどんな病気か理解していただくためにイラストとパンフレットを用いて説明します。その後、詳細な問診票にて、患者さんのライフスタイル、食生活を聴取します。その中に悪化因子が潜んでいる可能性があるためです。アレルギーの関与が疑われる際には血液検査、皮膚検査を行います。治療には従来のステロイド外用治療だけにとらわれず、スキンケア、漢方治療、紫外線治療など個々の患者さんのQOLを重視したオーダーメードの治療を提供するように努めています。
*QOL:生活の質、すなわち人がどれだけ人間らしい望み通りの生活を送ることが出来ているかという概念です。
 ダーモスコピー検査について
当院では皮膚を拡大して診察するダーモスコピー検査を積極的に行っております。
今まで病変部を切除して、病理検査をしなければ分からなかった『できもの』が、この検査によって切らずに診断することが可能になりました。皮膚科医にとってみれば内科の先生の聴診器みたいなものです。痛みも全くなく、検査時間も数分です。肉眼では見えにくいトゲや異物などの発見にも大変有用です。
気になる『できもの』があれば、お気軽にご相談ください。
 湿潤療法について
けがをしたときはどうしていますか?
消毒やガーゼを使用して、痛みを我慢していませんか?かさぶたを放っていませんか?
かさぶたは、傷を治そうとする細胞が、乾燥のため、働けずに死んでしまったものです。湿潤療法(モイスト・ウンド・ヒーリング)とは従来の治療法と異なり、傷を乾燥させるのではなく、密閉(カバー)し、湿潤状態を保つことで皮膚の再生を早める治療法です。また、露出した神経が空気に触れるのを防ぐのでヒリヒリした痛みが和らぎます。
当院では積極的に湿潤療法(モイスト・ウンド・ヒーリング)を取り入れています。
不幸にもケガやヤケドなどの皮膚トラブル
に見舞われたときは早めにお越しください。
 じんましんについて
じんましんは日常診療でよくある疾患で、ほとんどが視診と問診から診断が可能です。広島大学皮膚科での調査によると、原因が明らかでない特発性が70%以上を占め、特定の刺激ないし負荷で症状を誘発できるものが約20%、遺伝や膠原病などに関連するものが5%未満でした。アレルギー機序がはっきりしているものは全体の5%に過ぎません。従って不必要なアレルギー検査は慎むべきであると考えます。当院では詳細な問診から原因となる刺激があるかどうかを判断し、特発性のものでは生活指導を含めた治療を行っております。
 帯状疱疹について
体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。身体のなかに潜んでいたヘルペスウイルスが加齢やストレス、過労などにより免疫力が低下すると再び活動を始め発症します。水ぼうそうにかかったことのある人なら誰でも帯状疱疹になる可能性があります。治療は、発症したらできるだけ早期に抗ヘルペス薬を投与することが重要です。当院では内服薬と重症な方のための点滴を用意しています。帯状疱疹後神経痛の治療も積極的に行っております。
 掌蹠膿疱症の治療について
掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏にうみ(膿疱)が繰り返しできる皮膚病です。紅斑やフケのような鱗屑も認めます。はっきりとした原因は現在のところ分かっていませんが、扁桃炎、虫歯、歯周炎といった病巣感染や歯科金属アレルギーが関与しているケースがあります。この病気の多くの方は喫煙歴があります。治療は喫煙している方は禁煙が重要です。病巣感染があればその治療も行う必要があります。当院では軽症の方はステロイド外用剤とビタミンD外用剤を中心に行い、中等症以上の方はナローバンドUVBという紫外線治療を行っています。難治性の方はビオチンなどのビタミン療法を用います。患者さんによって異なりますが、平均で3〜7年で軽快することが多いです。
 乾癬の治療について
乾癬の治療は大きく分けると外用療法、内服療法、紫外線療法があります。手軽なステロイド外用療法が最も行われていますが、再発率が高い、皮膚萎縮が起きやすいといった欠点があります。当院ではなるべくステロイドの使用を少なくするためにビタミンD外用剤と紫外線療法を組み合わせた治療を行っております。集中的に治療できれば短期間で効果が出てきます。皮疹の面積が広範囲の方や
今までの治療で満足が得られなかった方は内服治療をお薦めします。定期的な血液検査を行う必要がありますが、重症な方でも効果があります。いずれの治療も健康保険が適応されます。
 深爪、巻き爪の治療について
陥入爪(深爪)、弯曲爪(巻き爪)の治療は保存的方法から手術療法まで幅広い治療法があります。過去に手術治療を受け、爪甲の幅が狭くなってしまったために爪が弯曲して来院される方もいます。テーピング、コットンパッキング、爪矯正といったメスを用いない保存的治療で多くの症例が改善します。当院ではなるべく痛みを伴わない治療を心掛けています。正しい爪の切り方も指導いたします。
|