麻疹について

最近若い人にも流行しているはしか(麻疹)について

 はしか(麻疹)は小児感染症の中でも死亡する例もある重篤な感染症のひとつです。春先から初夏にかけて流行します。麻疹ウイルスによる感染が原因で、一度かかれば一生免疫ができ、通常は二度とかかることはありません。
 母親から受けた免疫がなくなる生後6カ月頃から感染しやすくなり、1〜3歳に多くみられます。
伝染力が強く今までかかったことがない人や、予防接種を受けていない人は大人でもかかります。
 感染してから発症するまで約10日間の潜伏期があります。最初は風邪のような症状で、38℃位の熱が3〜4日続き、せき・鼻水・くしゃみ・目やになどがでて、顔が何となく汚くなってきます(カタル期)。のどは赤くなり、口の中の頬の粘膜にコプリック斑という白い斑点ができ、その周りは赤くなります。半日から1日位いったん熱が少し下がりますが、再び高熱とともに耳の後、首、顔、胸部の順に赤く細かい発疹が出てきます(発疹期)。
発疹は次第に背中、腹部、手足にも広がって高熱が続きます。
 4〜5日して熱が下がり、発疹は融合して褐色の色素沈着に変わっていきます(回復期)。この色素沈着は1〜2週間で消えます。
 はしか(麻疹)は体の免疫力を低下させるため、中耳炎、気管支炎、肺炎などを多く合併します。特に発疹期以降に起こりやすく、乳幼児の肺炎は重症になる場合があります。また、1000人に1人位で脳炎を起こすこともあります。脳炎は発疹が出ている高熱期にみられ、意識障害やけいれんなどの症状があります。
 はしかの時の対策として、発疹が出てからの数日間は、解熱剤を使ってもなかなか熱が下がらないため、解熱剤を使いすぎないことです。氷枕なども使って子供を気持ち良い状態にしてあげます。食欲がなくなり脱水傾向になるため、イオン飲料などを十分補給し、おかゆや口当たりのよい柔らかいものを与えます。低血糖にもなりやすいので、リンゴジュースで糖分水分を補給するのも良いでしょう。水分もとれず、ぐったりとして尿量が少ない状態であれば、輸液が必要になります。
 予防接種を受けていない子が、はしかの子と接触したときは、2日以内に予防接種を受ければ、発病の予防または症状が軽くなる場合があります。また感染後6日以内にガンマグロブリンの注射を受ければ、軽症化することができます。


風邪のような高熱が続く
脱水防止に十分な水分の補給を