
Q.膝から水を抜くと癖になるというのは本当ですか?
A. 膝に炎症が起こると水が溜まります。これは炎症のために関節液の分泌と吸収のバランスが崩れたためで、炎症が無くなれば水は溜まらなくなります。水があると膝周囲の靭帯が伸びて、膝のガタツキが大きくなります。水を抜くのは 1:膝がガタツクのを防ぎ軟骨の破壊を予防する、2:どんな水が溜まっているかを見て診断に役立てる。3:治療のための軟骨保護薬を注入するときにこの水で薄められるのを予防する、などの目的があります。
Q.友人からコンドロイチンの錠剤を薦められていますが効くのでしょうか?
A. コンドロイチンやグルコサミン製剤は、ある程度は錠剤として飲んだものも関節軟骨に集まりますが、ごく微量で少なくとも整形外科学会では有効性はまだ実証されていません。副作用も少ないので一般の方が購入し内服するのを妨げるわけではありませんが、効果の割には値段が高すぎる場合が多いので医師としてはあまりお勧めできません。
Q.知人から膝に注射をし続けると膝がボロボロになるといわれましたが本当でしょうか?
A. 数十年前は変形性膝関節症の治療にステロイドを注射することが多く、ステロイド性関節症が発生したことがありました。ただし、現在では変形性膝関節症の治療にはヒアルロン酸ナトリウムを注入することが主であり、これは膝関節内にもともと存在している物質なので基本的には何回注射しても大きな問題はありません。ごくまれにヒアルロン酸についてアレルギーのある方も居られるので関節痛や腫脹が見られることはありますが、関節軟骨が破壊されるようなことはありません。
Q.皮膚科で使うステロイド外用薬の副作用が心配なんですが?
A.ステロイド剤の全身的な副作用としては、糖尿病を引き起こす、感染を悪化させる、顔が丸くなる、骨粗しょう症になるなど怖い薬だという印象を持っている人がいます。しかし、これらの副作用はよほど大量にかつ長期に服用しないとでてきません。したがって、局所に外用する塗り薬ではこのような全身性の副作用は起こることはまず考えられません。しかし、皮膚が黒ずむとか、毛細血管が拡張するなどの変化は起こりうるので医師と相談しながら使用してください。正しく使えば非常に有用な薬です。
Q.シップは冷シップと温シップのどちらを使うべきでしょう?
A. 怪我の直後や急性腰痛などの痛みが強い時期には冷たいシップを、ある程度時期が過ぎて重だるい感じや鈍痛が見られる時期には温シップが適当と考えます。ただし、個々人の病状やシップの成分によっても判断は変わりますので担当医師とご相談ください。
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