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糖尿病についてのお話しです

糖尿病について

糖尿病について

■1)はじめに

当院では糖尿病の専門病院ですので、糖尿病について述べてみたいと思います。
初めて糖尿病と言われた時、どうしてこのような病気にかかってしまったか、気落ちしたり、不安になったりすることもあるかと思います。しかし心配することはありません。糖尿病ほど「一病息災」という言葉がぴったりあてはまる病気はないのです。
「一病息災」という言葉の意味は、一つの病気を持つことにより、体を大切にするので(糖尿病の場合、バランスの取れた食事をとり、運動を心がけるので)、病気を持たない人より、より健康に長生きすることが出来るという意味なのです。
一方、糖尿病は症状がほとんど無いため、軽く考え、治療を中断したり、放置することがよく見られます。このような場合には後から述べる糖尿病の合併症を起こすことが多いのです。糖尿病という病気をよく知り、糖尿病とうまくつきあい、合併症を起こさないようにしなければなりません。
赤澤内科では診療所という特色を生かし、懇切丁寧に糖尿病の指導をするようにしております。糖尿病とどのように付き合えば良いかを「糖尿病教室」を通じ、わかりやすく解説します。また管理栄養士による食事の指導や「調理教室」を開き、どの様な食生活を送ればよいかを指導しています。

2)血糖コントロール状態を知るためのHbA1cの測定

糖尿病の治療の目的はその合併症を防ぐことにありますが、糖尿病の合併症は血糖コントロール状況と深く関係しており、血糖のコントロールが悪いと合併症も高頻度に生じます。血糖のコントロール状況をあらわすものは血糖およびHbA1c(ヘモグロビンエーワン・シー)があります。
HbA1cは過去1〜2ヶ月間の血糖コントロール状態を反映する最も重要な指標であります。HbA1cが6.5%以下の場合は糖尿病合併症はほとんど生じる心配がありません。
一方、8%以上が長く続きますと糖尿病の合併症を生じます。1ヶ月に1回程度HbA1cを測定し、自分の血糖コントロール状況を把握することが大切です。
当院では、来院の都度、体重、血圧、血中脂質、HbA1cを「糖尿病手帳」に記載し、患者様に手渡し、糖尿病の自己管理の手助けになるようにしております。

3)糖尿病の合併症について

糖尿病の三大合併症として糖尿病性網膜症、腎症、神経障害があります。糖尿病網膜症が進行しますと、視力障害を生じます。このため1年間に3000人もの人が視力を失っています。
また糖尿病性腎症が悪化しますと、むくみを生じるようになり、遂には、透析をうけなくてはならなくなります。糖尿病性腎症による透析はその数は年々増加し、腎臓病による透析をぬいて、第一位となっています。
また神経障害を生じますと、足にしびれが生じたり、感覚が鈍くなったりします。それだけではありません。糖尿病性神経症害を合併した足は壊疽が高頻度に合併しやすいのです。壊疽のため、足の切断を余儀されなくなる患者さんも跡を絶ちません。
また糖尿病は動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞といった病気を増加させます。このような病気は死に至る場合もあり、半身不随や心不全などの障害を残します。上に述べましたように、眼が見えにくくなったりすることが加わりますと、生活の質が大変損なわれます。
血糖のコントロールが悪いままに放置しますと、このように、いろいろな合併症を生じて来るのです。
我が国では世界一の高齢化社会を迎えております。血糖のコントロールを良くして合併症防ぎ、元気で長寿を全うをする「一病息災」こそが糖尿病治療に最も大切なことなのです。

4)糖尿病の治療について

糖尿病の治療の根本は食事療法と運動療法です。
食事、運動療法で十分な血糖コントロールが得られないような場合、薬物療法を使用します。食事療法と運動療法をきちんと行う人は薬も良く聞きますが、食事、運動療法をおろそそかにする人は薬はあまり効きません。すなはち、血糖のコントロールを良好に保つためには食事、運動療法が一番大切なのです。
健康は「食」からと言われています。糖尿病の食事療法の内容は適正なエネルギーの摂取とバランス食です。従って、糖尿病食は健康食そのものなのです。糖尿病食=健康食の内容を理解し、家族にもこの「バランス食」を広めますと、家族全員の健康の維持にも役立ちます。
赤澤内科では管理栄養士が、糖尿病患者さんに、どのような食事内容にしたら良いかを具体的に指導してます。食事指導だけでなく、患者さんと一緒に糖尿病食を作る「調理教室」も開催しております。このような食事会を通じて糖尿病食の内容を理解してもらえるようにしています。
次に重要なのは運動療法です。運動療法といっても特別の運動をする必要はありません。歩行で十分なのです。食後(30〜60分)に30分から1時間歩行しましょう。
食事、運動療法でも血糖コントロールが不十分の場合、薬物療法を行います。薬物療法は飲み薬とインスリン療法があります。
最近、インスリン注射はペン型のタイプの注射器が一般的に使用されるようになりました。ペン型のインスリン注射器は、ペンの中にインスリンが組み込まれており、ペンを押すと簡単に注射が出来ます。また、針が非常に細いため、痛みも少なく、インスリン注射がずいぶん楽になりました
当院ではインスリン注射を開始する時は丁寧にペン型インスリン注射器の使用方法の指導を行いますので、患者さんに安心して使用してもらうことが出来ます。またインスリン注射の際には自己血糖測定が必要となります。
自己血糖測定というのは血糖測定器を用い、自分で血糖を測定することです。当院ではこのように丁寧な指導を行いますので、安心してインスリン注射を開始することが出来ます。

■5)糖尿病合併症を予防し、元気で長生きしましょう。


HbA1cを6.5%以下に維持すれば、糖尿病の合併症は予防出来ます。
しかし、長い人世の間には血糖コントロールを乱すこともあるかも知れません。
このような時に医療スタッフはあなたの相談に乗り、血糖コントロールの改善を行う方法を考えます。まず、生活指導や食生活の指導を行い、また薬を変更したり、追加したりすることもあります。
そのまま放置せず、一歩づつ改善を行うことが大切です。適度の運動、バランスの取れた食生活を心がけ、糖尿病合併症を予防し、元気で長生きするようにしましょう。